税の学習コーナー > 学習・応用編 > [なぜ、税を納めなければならないのでしょうか] 税のエピソード・アメリカ編
なぜ、税を納めなければならないのでしょうか 税のエピソード・アメリカ編
税にまつわるエピソード・アメリカ編を見てみましょう。
アメリカ独立戦争と税
「代表なくして課税なし」 "No taxation without representation"
18世紀後半のアメリカ独立戦争は、母国イギリスが行った不当な課税に納得できないということで始まりました。
この不当な課税に対する反対運動の中で、パトリック・ヘンリーらの「代表なくして課税なし」という言葉が生まれました。
この言葉にこめられた、当時のアメリカの人々の※「強い意識」がきっかけとなり、やがて、1776年のアメリカ独立宣言につながります。
※「強い意識」
●自分たちの代表者がいないところで決められた税は、納める必要がない。
●自分たちの国を支えるためには、自分たち一人ひとりが税を納めなければいけない。
アメリカ独立までのあゆみ
- 1765年 ●英・印紙条例制定(新聞、書類等への課税)
●印紙条例反対決議案
(ヴァージニア植民地協議会代表パトリック・ヘンリーら)
→「代表なくして課税なし」
●各地でイギリスに対するボイコット運動 - 1766年 ●英・印紙条例廃止
- 1767年 ●英・タウンゼンド条例(茶、紙、ガラス等への課税)
- 1770年 ●ボストン大虐殺→茶以外の課税停止
- 1773年 ●ボストン茶会事件
- 1774年 ●英・ボストン港閉鎖
- 1775年 ●独立戦争(〜1783年)
- 1776年 ●米・独立宣言
アメリカ人の税に対する思い
税がきっかけとなり、アメリカ独立戦争は起こりました。
そのため、アメリカ人には、自分たちの国を築き上げたという自覚・思いがあることから、税を進んで納め、その使い道にも強い関心を持っています。
■パトリック・ヘンリー
1736〜1799年。アメリカの政治家「我に自由を与えよ。しからずんば死を」という言葉は、1775年3月23日 ヴァージニア植民地協議会での演説の一説です。