御年貢取立覚帳

天保2年(1831)御年貢取立覚帳

 村では、年貢の取立帳を作って年貢を取り集めていました。年貢の取り集めは、村ごとに行われ、村によっては村内をいくつかの組に分けて集められました。

申御年貢皆済目録

安永6年(1777)申御年貢皆済目録

 これは、幕府領であった上野国蕪町村(現在の群馬県桐生市)の年貢皆済目録です。幕府領では、代官が村から納入された年貢を幕府の勘定所に納めていました。
 また、幕府領では、年貢以外に御伝馬宿入用・六尺給米・御蔵前入用という税も課せられていましたが、これらは高掛三役と呼ばれていました。

新間御年貢納覚帳

元禄3年(1690)新間御年貢納覚帳

 二十一軒町(現京都市東山区)は、元禄2年以前に六尺三寸の間竿で検地が行われましたが、元禄2年に六尺の間竿をもって土地が測り直されました。これに伴い二十一間町の年貢高も増えることになりました。
※間竿・・・昔の長さの単位である1間を測る竿