熊本国税局では、管内で製造された清酒及び本格焼酎の品質評価を通じて、酒造技術の進歩・発展を促し、酒類の品質向上を図ることで、酒類業の健全な発達に資することを目的として、酒類鑑評会を開催しています。

炭酸割りの部、チャレンジの部の新設(令和7年より)

近年、本格焼酎の飲み方として「炭酸割り」が急速に普及し、また、いわゆる焼酎原酒のようなアルコール度数の高い特別な本格焼酎が国内外のBarなどで受け入れられ始めています。
 こうした背景を踏まえ、従来から実施していたアルコール度数25度の本格焼酎を評価する「一般酒の部」に加えて、令和7年酒類鑑評会から、本格焼酎の炭酸割りを評価する「炭酸割りの部」と、アルコール度数35度以上かつ日常的に飲む焼酎とは異なる特別な製法を用いて製造した本格焼酎を評価する「チャレンジの部」を新設しました。
 令和7年の本格焼酎部門の出品区分、出品点数、優等賞点数などの概況は下表のとおりです。

令和7年酒類鑑評会本格焼酎部門概要
出品区分 一般酒の部(注1) チャレンジの部 炭酸割りの部
製造年月 令和6年1月以降
(甘藷については令和6年7月以降)
問わない 問わない
アルコール分 25度程度 35度以上 問わない
特別な製造方法(注2) 問わない 問わない
樽貯蔵 問わない 問わない
出品点数 424 83 92
優等賞点数 103 32
(注1) 原料区分は「甘藷」、「米」、「麦」、「黒糖」及び「そば・その他」の5つの区分とします。
(注2) 各社の主力製品(日常酒)とは異なる製造方法で、品質の向上が見込めるものとします。
炭酸割りの部

本格焼酎の炭酸割りは、焼酎と炭酸水をどれくらいの比率で割るかによって味わいが異なり、また、焼酎のアルコール度数や味わいの種類によっても最適な比率は異なります。そこで、出品者のお薦めする比率で割って評価しています。
 令和7年酒類鑑評会の炭酸割りの部の出品点数92点のうち、42点がアルコール度数26度以上と、市場で一般的な25度よりもアルコール度数の高い本格焼酎が多数出品されました。炭酸割り後のアルコール度数が同じであれば、元の焼酎のアルコール度数が高いほど炭酸水の使用量を増やせますので、炭酸の弾ける爽やかさを感じやすくなります。そのための工夫だと考えられます。

 炭酸割り後のアルコール度数は5度以下から14度以上までと幅広く、8度台が最も多い結果となりました。これは25度の焼酎を1:2で割って8.3度にしたものが多かったことによります。また、優等賞のアルコール度数も幅広いですが、6度以上11度以下が大半でした。

 また、酒類鑑評会において出品された炭酸割り焼酎に関して、イベント会場にて焼酎などの蒸留酒に関心のある方を対象に小規模な嗜好調査をしました。
焼酎炭酸割りに関する小規模嗜好調査結果(PDF/527KB)

チャレンジの部

本格焼酎の多くはアルコール度数を25度にして商品化されていますが、ウイスキー、ブランデー、ジン、ラム、テキーラなど、世界の多くの蒸留酒はアルコール度数が40度程度あります。また、日本国内において本格焼酎は主に居酒屋などの飲食店においてロック、炭酸割り、お湯割り、水割りなどにして飲まれていますが、世界の蒸留酒は主にBarでストレート又はカクテルにして飲まれるなど、飲用するシーンも異なります。
 今後、世界中の蒸留酒愛好家に本格焼酎を飲んでいただくために、世界の方々に馴染みのあるアルコール度数の高い(アルコール度数35度以上)本格焼酎の製造技術基盤の強化及び品質向上を図るため、チャレンジの部を新設しました。
 また、日常的に飲まれる本格焼酎については、既に一般酒の部において評価しているため、チャレンジの部については、一般酒の部とは異なる特別な製造方法を用いることを出品条件としています。
 さらに、ストレートで飲むことを前提に、香味の複雑性や豊かさ、余韻の良さなども重視した評価基準であることも、この部の特徴となっています。
 初年度となる令和7年酒類鑑評会においては83点の出品があり、内7点が優等賞を受賞されました。
 優等賞受賞酒はどのような品質で、どのような工夫を経て製造されたかなど、その魅力をお伝えしたく、受賞された製造者の皆様へインタビューをしました。
瑞鷹株式会社 麦らしい香ばしさと、樽の甘い風味のブレンドを追求(PDF/1,038KB)
有限会社松下醸造場 「古き良きものを新しく」(PDF/1,131KB)
霧島酒造株式会社 3名のアイディアがブレンドされた受賞酒(PDF/1,108KB)
柳田酒造合名会社 次は複雑な香味が来る!麦焼酎×芋焼酎ブレンド(PDF/1,039KB)
白金酒造株式会社 驚異の21段仕込みは、造り手がワクワクする酒は売れるという信念から(PDF/1,056KB)
大海酒造株式会社 「抹茶チョコ」のような香りを目指し、発酵と熟成に改良を加えた(PDF/1,082KB)

令和7年酒類鑑評会の結果

清酒部門

本格焼酎部門

令和7年酒類鑑評会の詳細

令和7年酒類鑑評会の詳細については、以下のとおりです。

令和7年酒類鑑評会の開催要領

清酒部門

本格焼酎部門

これまでの酒類鑑評会の結果について

これまでの酒類鑑評会の結果については、以下のとおりです。