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- 4. 経営基盤強化事業の目的と内容
4. 経営基盤強化事業の目的と内容
経営基盤強化事業の目的と内容を以下に示す。経営相談は原則としてこれらの項目に沿って実施する。
- (1) 人材育成及び人事・組織管理事業
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事業の目的
- 酒類卸売業を取り巻く急激な環境変化に適応できる経営能力を養うとともに、従業員に対しリテールサポート等のための知識と実践能力を習得させ、人的資源の質的向上を目指す。
酒類卸売経営に係るコスト管理を徹底する観点から、人事・組織・業務の見直しを行い、生産性の向上を図る。
事業の内容
- 1) 研修
- 経営幹部・管理者・営業担当者及び物流担当者別の研修の実施
- 雇用・能力開発機構提携研修の受講
- 2) 人事・組織管理
- 年度別達成目標を定めた給与体系改革の実施
- 年度別達成目標を定めた組織簡素化、総人員削減のための諸業務見直しと合理化
- 3) コスト管理のための経営診断の実施
- (2) 得意先強化事業
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事業の目的
- 得意先酒販店の実態を的確に把握して、各々の経営能力に応じた販売力強化等のための支援策を講じることにより、得意先酒販店とのパートナーシップを構築し、共存共栄の下、酒類卸売業の経営基盤の強化を図る。
事業の内容
- 1) 得意先の実態把握
- 2) 得意先グループに対するリテールサポート
- 経営形態別の区分と区分毎の小グループ作成
- 小グループ別研究会の実施
- 連鎖化の研修
- 3) 各店毎のリテールサポート
- リテールサポートのポイントの抽出、月別スケジュールの作成
- (3) 新商品開発・販売戦略
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事業の目的
- 多様化する消費者ニーズを的確に把握し、売れ筋商品情報や利益商材等を得意先酒販店に提供するほか、連鎖化の推進を図ること等により、酒類卸売業の経営基盤の強化を図る。
事業の内容
- 1) 酒類等の消費販売情報の収集・分析・活用
- 2) 自らの利益商材の発掘・開発・研究
- 商品の発掘・研究
売れ筋商品の中から利益率の高い商品を発掘
メーカー、小売、料飲店と連携して研究開発
同業他社と研究開発
新規事業の事例研究
開発輸入研究
- 試作・テストマーケティング
- 商品化・定着・拡販
- 酒類以外の利益商材
- 3) ネットワークを利用した売れ筋諸情報の提供
- 4) 連鎖化の研究
- 5) 共同マーケティング
- 酒類小売業事業協同組合等と連携を図るなど共同マーケティングの展開
- 6) 中央会と連携した公正取引の推進
- 「酒類ガイドライン」(公正取引委員会)に基づきリベート供与基準整備
- 7) 利益管理システムの研究・導入
- 商品別・担当者別等の粗利益をリアルタイムに把握し、利益管理を徹底できるためのシステム研究・導入
- (4) 情報ネットワークの基盤整備・活用促進
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事業の目的
- 商品コード・取引先コード等の情報化のためのインフラ整備を促進し、IT技術を活用した酒類業界の情報ネットワークを構築することにより、酒類卸売業の高コスト体質の是正と情報提供機能の強化を図る。
事業の内容
- 1) 得意先への情報ネットワーク(POS、EDI)の啓発
- 2) 販売管理、利益管理、情報分析等システムの研究、導入、得意先への導入支援、点検評価
- 3) 中小メーカーの商品データベース整備の支援
- 4) ホームページによる情報提供
- (5) 物流業務の合理化事業
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事業の目的
- 計画的な受発注を一層促進するとともに、物流システムの導入や改良等を図るほか、共同化や異業種と連携した配送にも取り組むことにより、個々の酒類卸売業の効率的な物流システムを実現し、酒類卸売業の高コスト体質の是正を図る。
事業の内容
- 1) 計画的受発注のための受注締め時間の設定と徹底、繰り上げ
- 2) 入荷、保管、ピッキング、出荷システムの検討と導入及び導入結果の点検
- 3) ピッキング作業の合理化
- 配送車1車両当たりのピッキング時間測定とその短縮化
- その結果の点検評価
- 4) 在庫管理の徹底
- 適正在庫算出方法の研究
- 種類別の回転日数の短縮化の徹底(デッドストックの削減)
- その効果の点検
- 倉庫内のアドレス管理の実施と結果の点検
- デジタルピッキングの実施
- 5) 配送の効率化
- 配送車の回転数の向上、積載率の向上
- 運送業者、同業他社等との共同契約・共同配送の研究・実施