印紙税に関しては、印紙を貼付する代わりに、「税印」によることも可能です。この税印の歴史は古く、明治6年(1873)に制定されました。
大量の課税文書に対しては、印紙貼付よりも税印の方が利便性に優れていますが、当初は、税印押捺の申請先は租税寮(大蔵省の一機関)のみとされていました。
明治34年(1901)に大蔵省から税務管理局へ税印押捺事務が委譲され、明治35年には函館税務署でも申請することが可能となり、その後も、申請できる場所は増えていきました。
それでは、明治36年11月時点で、申請先は何ヵ所あったでしょうか。