このコーナーで紹介するのは、国税庁が創設される昭和24年までに作成された税務署の絵はがきです。絵はがきはセットになっていますが、庁舎があるものに限定しています。すべて、租税史料室が所蔵する寄贈史料です。
絵はがきには簡単な説明をつけました。主に使用したのは、以下の資料です。
租税資料叢書第8巻『国税行政機関関係法令規類集』U(税務大学校租税資料室、平成7年3月)の巻末にある、史料3「税務管理局等及び税務署の所在地異動状況表」です。
絵はがきは、明治33(1900)年10月に私製葉書が認可されたことにより作成されます。絵はがきの作成年代の推定には、一般に表面(宛先を記載する面)の様式を用いています。ただ、中にはこれが当てはまらない事例もあるので、あくまでも絵はがきの作成年代を大まかに推定するために使用しています。
明治33(1900)年〜明治40(1907)年まで
明治40(1907)年〜大正7(1918)年まで
大正7(1918)年〜昭和8(1933)年まで
昭和8(1933)年〜昭和19(1944)年まで
(参考法令)
明治33年10月から私製葉書を認可(明治33年逓信省令第42号郵便規則)
明治40年4月から、表面の通信欄を下部1/3以内とする(明治40年逓信省令第6号)
大正7年4月より、同上の通信欄を下部1/2以内とする(大正7年逓信省令第5号)
昭和8年2月より、葉書の様式を「はかき」から「はがき」に改正(昭和8年逓信省令第4号)
これ以外にも、自治体史や新聞、それに税務監督局の機関誌などを利用していますが、煩雑になるので出典は省略しました。詳細については、租税史料室にお問い合わせ下さい。
税務署の絵はがきに関する情報があれば、租税史料室まで、ご一報ください。