(1) 審査概況

東京国税局では、令和4年酒類鑑評会を開催し、出品された清酒、本格焼酎について、審査を行いました。
 全体の出品状況は、清酒吟醸部門に23点、清酒純米吟醸部門に32点、清酒燗酒部門に19点、清酒純米燗酒部門に30点及び本格焼酎部門に19点の出品がありました。
 審査は部門別に、酒類の品質評価に十分な経験及び能力を有するとともに、製造方法や貯蔵・熟成に関する知識を有する審査員により、採点法並びに特性及び欠点の指摘によって、味、香り及び香味の調和を慎重かつ厳正に評価しました。
 その結果、清酒吟醸部門9場、清酒純米吟醸部門12場、清酒燗酒部門7場、清酒純米燗酒部門12場及び本格焼酎部門4場を、優等賞受賞製造場として選定しました。

(2) 出品酒の酒質

各部門の出品酒における品質の総評は、以下のとおりです。

イ はじめに

今回出品された清酒や焼酎の仕込みにおいては、新型コロナウイルス感染症の拡大状況もあり、各製造者におかれては、大変なご苦労があったと存じます。このような状況の中、出品をしていただきました製造者の皆様に感謝申し上げます。製造責任者をはじめとする現場の方々の卓越した技術により、すばらしいお酒が数多く出品されておりました。

ロ 清酒各部門

清酒吟醸部門は、穏やかで上品な吟醸香を有しつつ、軽快な味やすっきりとした酸味を有するなど、多様な酒質の吟醸酒が出品されていました。
 清酒純米吟醸部門は、香りについては、リンゴ系やバナナ系など多様な吟醸香を有するもの、味においては、軽快で切れの良いものや旨味のある落ち着いたものなどのように、酵母の特徴や原料米の味わいを感じさせるものなど、バラエティーに富むお酒が出品されていました。
 清酒燗酒部門は、軽快で香味の調和が取れた酒質で、バラエティーの差は大きくないものの、飲みやすさや料理との調和を意識したと品質と感じられるものが多数出品されていました。
 清酒純米燗酒部門は、純米らしい旨味や酸味が豊かな酒質からスッキリとした味わいが調和した軽快な酒質まで、幅広い酒質の純米酒が出品されていました。加えて、熟成による香味の調和が感じられるものも多数ありました。

ハ 本格焼酎部門

本格焼酎部門は、米、麦、甘藷、酒粕といった、使用した原料の特性や蒸留方法の違いが反映され、軽快で華やかな香りのものや香味が豊かな酒質のものなど、多様な焼酎が出品されていました。


令和4年酒類鑑評会の結果について

  1. 1 鑑評会の開催目的等
  2. 2 出品状況
  3. 3 優等賞受賞製造場一覧
  4. 4 審査概況と出品酒の酒質
  5. 5 審査員
  6. 6 Tokyo Regional Sake Awards 2022(in English)