〔Q1〕 マイナポータル連携とは何ですか。

〔答〕 マイナポータル連携とは、所得税確定申告書データの作成中に株取引の年間取引報告書や保険料控除等で使用する控除証明書等データを、マイナポータル経由で一括取得し、確定申告書の該当項目へ自動入力する機能のことです。
 なお、所得税確定申告の手続の場合は、国税庁ホームページ「確定申告書等作成コーナー」で、この機能をご利用になれます(マイナンバーカードを利用してe-Taxで確定申告書を提出する場合に限ります。)。

〔Q2〕 マイナポータルから控除証明書等データを取得するとのことですが、マイナポータルとは何ですか。

〔答〕 子育てや介護など、行政手続のオンライン窓口です。オンライン申請のほか、行政機関等が保有するご自身の情報の確認や、行政機関等からのお知らせ通知の受信などのサービスを提供します。詳しくは、デジタル庁ホームページの「マイナポータルマイナンバー(個人番号)制度」ページをご覧ください。

〔Q3〕 マイナポータル連携を利用して、控除証明書等データを取得するメリットは何ですか。

〔答〕 マイナポータル連携を利用するメリットは以下のとおりです。

  • ・ 確定申告に必要な複数の控除証明書等データをまとめて自動取得することができるため、控除証明書等の書類を集めたり、1件ずつ入力(記載)する必要がありません。
  • ・ マイナポ―タル経由で取得した控除証明書等データの内容を確定申告書の該当項目に自動入力し、控除額を自動計算するため、入力誤りや計算誤りがなく、効率的に所得税の確定申告書を作成することができます。
  • ・ e-Taxを利用して確定申告書を提出することにより、控除証明書等データを確定申告書データ等と一緒に送信することができるため、控除証明書等の書面の管理や保管が不要になります。

(注) 給与所得の方が年末調整の際に利用した控除証明書等データは、所得税の確定申告書を作成する際に重複して利用しないようご注意ください。

〔Q4〕 マイナポータル連携を利用するための準備について教えてください。

〔答〕 マイナポータル連携を利用するためには事前準備が必要です。
 事前準備の詳細は、「マイナポータルと連携した所得税確定申告手続」「2 マイナポータル連携を利用するまでに行う事前準備」をご覧ください。

〔Q5〕 マイナンバーカードの取得方法やマイナポータルの開設方法を教えてください。

〔答〕 マイナンバーカードの取得方法については、「マイナンバーカード総合サイト」をご覧ください。
 また、マイナポータルの開設方法については、「マイナポータル」にお進みいただき、マイナポ―タルの利用者登録を行ってください。

※ スマートフォンをご利用の方は、マイナポータルアプリのダウンロードを行ってください。

〔Q6〕 マイナポータル等連携プラットフォームの画面でエラーとなりました。どうすればよいですか。

〔答〕 エラーの画面で表示されている案内のとおりに操作してください。
 案内のとおりに操作しても解決しない場合は、以下の情報を控えた上で、お使いの確定申告書作成ソフトのヘルプデスクなどにお問い合わせください。
 ・画面に表示されているRTから始まるエラーコード
  例:(RT00101E - FCSM00000-0000-0000)
 ・画面のURL
 ・エラーが発生した日時
 ・お使いの端末情報(メーカーや機種名など)
 なお、確定申告書等作成コーナーをご利用の方で、ヘルプデスクに問い合わせる場合はe-Tax・作成コーナーヘルプデスクをご確認ください。

〔Q7〕 マイナポータル連携を利用することによるマイナンバーの流出のおそれはないのですか。

〔答〕 マイナポータル連携を利用して、控除証明書等データを取得する際は、マイナンバーそのものではなく、マイナンバーカードの情報を利用して連携を行っています。なお、税務関係書類の名寄せ等にマイナンバーを利用する場合には、法令に従い十分な措置を行っておりますので、マイナンバー流出のおそれはありません。

〔Q8〕 家族名義の控除証明書等データを、マイナポータル連携を利用して取得し、自動入力するにはどうすればよいですか。

〔答〕 生計を一にする家族等親族が契約者となっている生命保険に係る保険料等であっても、法律上の要件を満たしていれば控除の対象とすることができます。
 この場合の家族等親族の控除証明書等データを申告者本人のマイナンバーカードを使って、マイナポータル連携で取得するための方法は以下のとおりです。
 なお、Aさんが申告書を作成する人、Bさんが家族等親族とします。ここでは、家族等親族のBさんがAさんを代理人として設定を行う場合をご紹介します。

  • ・まず、Bさんがマイナポータルにログインします。
  • ・Bさんのマイナポータルのメニュー「代理人設定」を選択し、「代理人メニュー」から「新たに代理人を指定する」を選択の上、「代理人を登録する」を押下し、Aさん同席のもとAさんのマイナンバーカードを読み取ります。
  • ・「新たに代理人を指定する(入力)」ページが表示されますので、Bさんが、代理関係名や代理権限の有効期間などの必要な項目を入力します。
  • ・「新たに代理人を指定する(入力)」ページで、「外部サイトへのお知らせ情報提供サービス」及び「外部サイトへの医療費通知情報提供サービス」について「委任する」を選択し、「確認」を押下すると、登録内容の確認画面となりますので、登録内容を確認し、「完了」を押下します。 「外部サイトへのお知らせ情報提供サービス」及び「外部サイトへの医療費通知情報提供サービス」を委任することで、Aさんが確定申告書等作成コーナーなどを利用してBさんの控除証明書等のデータを取得できるようになります。
  • ・次に、Aさんは、上記代理人設定終了後に、Aさんのマイナポータルにログインして、サービス一覧の「代理人として利用」を選択し、代理人サービスを開始します。「代理関係情報」の「詳細を表示する」から「代理関係の確認」を押下し、「代理関係名」を分かりやすく入力し登録を行います。
  • ・ この登録で入力した内容が、確定申告書等作成コーナーでマイナポータル連携をした際にAさんがBさんの代理人だと認識するための情報となります。

 詳細な設定方法は、マイナポータルの「代理人を新規登録する」ページをご確認ください。 また、Aさん自身が委任を受けて代理人設定を行う場合については、「マイナポータルにおける代理人の設定方法」もご参照ください。

〔Q9〕 マイナポータルを見ると、民間送達サービスが複数あるのですが、どの民間送達サービスと連携すればよいのですか。

〔答〕 マイナポータル連携で控除証明書等を取得可能な会社は、国税庁ホームページに掲載している「マイナポータル連携可能な控除証明書等発行主体一覧」でご確認ください。
 「マイナポータル連携可能な控除証明書等発行主体一覧」のページで控除証明書等を取得したい会社を確認いただき、「民間送達サービス」欄に記載されている民間送達サービスとマイナポータルを連携してください。

〔Q10〕 マイナポータル連携の利用時間を教えてください。

〔答〕 マイナポータル連携機能については、原則として24時間365日利用可能となっておりますが、マイナポータルなど他システムのメンテナンス期間中は利用できません。

〔Q11〕 マイナポータル連携で取得可能な控除証明書等の種類を教えてください。

〔答〕 マイナポータル連携により、確定申告で取得できる控除証明書等については、「マイナポータルと連携した所得税確定申告手続」をご覧ください。

なお、マイナポータルから取得可能な控除証明書等は順次拡大予定であり、今後、ますます便利になりますので、是非ご利用ください。

〔Q12〕 私が契約している保険会社等はマイナポータル連携に対応しているのでしょうか。

〔答〕 国税庁ホームページの「マイナポータル連携可能な控除証明書等発行主体一覧」にて、マイナポータル連携に対応している保険会社を公表していますのでご確認ください。

〔Q13〕 年末調整で提出した生命保険料控除証明書を、マイナポータル連携を利用して取得しました。確定申告に利用できますか。

〔答〕 利用できません。給与所得の方が年末調整の際に利用した証明書のデータは所得税確定申告で重複して利用しないようご注意ください。

〔Q14〕 令和6年2月から始まる給与所得の源泉徴収票情報のマイナポータル連携とは何ですか。

〔答〕 令和5年分以降の所得税の確定申告において、確定申告書等作成コーナーからマイナンバーカードを利用してe-Taxで申告する際、お勤め先(給与等の支払者)から税務署に提出された「給与所得の源泉徴収票」の情報を、マイナポータル経由で取得し、確定申告書の該当項目に自動入力するものです。
 「給与所得の源泉徴収票」の情報が自動入力の対象になるためには、お勤め先(給与等の支払者)が税務署に「給与所得の源泉徴収票」(令和6年1月以降に提出された令和5年分以後の年分のものに限ります。)をe-Tax又は認定クラウド等により提出していることなど、一定の条件に該当することが必要です(「給与所得の源泉徴収票」には、「年間の給与等の支払金額が500万円を超えるもの」などの提出基準があります。)。
 また、給与所得の源泉徴収票情報の取得に当たっては、申告される方が、あらかじめe-Taxのマイページにおいて、情報の取得を希望する旨の登録を行うとともに、マイナンバー等の提供を行っていただくことが必要となります。)
 詳しくは「給与所得の確定申告がさらに簡単に!【利用者用ページ】」をご覧ください。