「普通」の生活を送るには

厚木市立森の里中学校 3年 箱田 元良

「普通」って幸せなこと。でも、その普通を叶えてくれていたのは実は税金のおかげだったのです。税金は改めて私にそう考えさせてくれました。
 私は、これまでを振り返ると税金のおかげで助けられたと思うことがたくさんあります。私は小さい頃から他の子に比べて病気になりやすく、そんな時は病院に行き、お医者さんに診てもらい、薬局で薬をもらいます。私が暮らす厚木市では子供の医療費が無償となっています。それはどこから支払われているかというと、税金です。
 これまで通ってきた小学校、中学校。教科書は一人ひとり毎年もらうことができて、学習するなど学校生活を過ごすことができます。この教科書や学校の費用はどのようにして支払われているかというと、税金から支払われているのです。このような私達にとって生活の「当たり前」は税金のおかげで成り立っているということを忘れてはいけません。
 来年からはいよいよ高校生、長いと思っていた9年間の義務教育が終わります。当たり前のように受けてきた授業、無償で頂いていた教科書などをこれからは自分で払っていくことになります。高校進学を来年に控える今だからこそ、改めて税金のありがたさに気付くことができました。その税金は両親をはじめとした大人たちが納めてくれています。納税が日本国民の三大義務の一つという事は小学校の社会で学習しています。これまで税金によって支えられてきた立場でしたが、将来は私達が納税をする立場になっていきます。そして、納税をした税金が次の世代のために使われていくので、税金は大切なものなのだと思いました。
 しかし、「税金」と聞くと身近な税金である消費税の増加などによるネガティブなイメージを持つ人もいると思います。でも、私はそんな事はないと思いました。先ほどの税金が身の周りの事に使われているという様に考えると、税金は私達の生活の必要な所に使われており、生活を支える軸になっているからです。
 私達の生活を支えてくれている税金、その用途は医療、教科書の無償化以外にも公共施設や道路整備など、少し調べてみるだけでも多くの所にも使われていて、そのような事を知るだけで身の周りの物や様子の見え方も変わるかもしれません。
 今の私は納税のほんのわずかにしか協力できていないですが、世の中の為、多くの人の為になっていると考えると私は誇らしく感じるようになりました。少しでも多くの人が「税金」によって支えられている「普通」の素晴らしさに気づき、過ごしやすく良い未来が訪れたら良いなと思いました。そして、「税金」がどのようなものかをよく理解した上で少しでも良い形で世の中に貢献していきたいと思いました。