税金という不思議な制度について

横須賀市立久里浜中学校 3年 山下 航希

税金とは大きな植物の根っこのようなもの。見えないところで栄養を吸い上げ、私達の周りにある様々なものを育ててくれる。だがその栄養がどのように使れれているのか誰もが納得しているわけではない。
 税金は私達が暮らす社会という大きな集団を維持するための費用。これは多くの人が理解していることだろう。しかしそのお金の集め方や使い道について議論が分かれる。ある人は社会の一員として責任を果たすために必要なこと。またある人は個人の自由を制限する重荷のように感じる。私はどちらの考えにも一理あると考える。
 税金はまるで「未来へのチケット」のように思う。私達が払う税金は昔の人々が作ってくれた橋や道路、学校等を維持するために使われ、未来を生きる人達のために新しいものを準備するための費用にもなる。私達はこのチケット代を払うことで過去から受け継いだものを使い未来へと繋ぐ役割を果たしている。しかしその値段は全ての人が同じではない。多く稼ぐ人は高いチケットを、そうでない人は安いチケットを買う。この違いが時には不公平に感じられる原因になる。
 税金を「壮大な夢の投資」と捉えるのはどうだろう。私達が払う税金はより良い社会を作るためのプロジェクトに投資され、病気の人を助ける医療、全ての人が学べる教育、困っている人を支える社会保障。これらは全て私達が夢見る社会を実現するために大切なプロジェクト。だが、この投資にはリスクも伴う。お金が無駄なことに使われたり、不正に使われたりするかもしれない。だからこそ私達は政府という「お金を管理する人」をしっかり見守り「どのように使われたのか」と問い続ける必要がある。
 税金は私達を結びつける「見えない絆」でもあり、私達がお互に助け合いながら生きていることの証拠。税金を払うことで私達は社会の一員としての責任を果たすと同時に社会の恩恵を受ける権利を得る。この絆がなければ社会はバラバラになり、全ての人が一人では生きていけない荒涼とした世界になる。
 しかし現代の税金制度は非常に複雑で、どうなっているのか理解するのが難しいと感じる人も多い。税金について考えることは単にお金のことだけを考えることではない。それは社会のあり方、人々の繋り、そして未来への希望について深く考えることだ。私達はこの「見えない絆」を更に公平で、分かりやすいものにするためにこれからも考えていく必要がある。
 税金はただの数字ではない。それは人々の希望であり、不安であり、そして未来への夢。だからこそ、この「壮大な夢の投資」を誰のために、何のために行うのか、私達は常に問い続けなければならない。