税金をもっと身近に感じるために

明治大学付属中野中学校 3年 本田 大河

多くの若者は「税金」と聞いても、あまり関心を持たないことが多い。僕自身も同じで税金は「大人が払うもの」「なんだか取られているもの」というイメージしかなかった。なぜこれほどまでに関心が持てないのか。それは、税の仕組みが複雑すぎて、身近に感じられていないからだと思う。
 たとえば、僕は普段の買い物で消費税を払っている。しかし、そのお金が具体的にどこへ行って、どう使われているのか、まったく実感がない。レシートに「消費税○円」と書かれていても、「このお金が何に使われるんだろう」と思うだけで、それ以上はわからない。この「見えにくさ」こそが、税への興味を失わせる一番の原因ではないだろうか。
 本来、税金はとても身近なものであるはずだ。道路や信号機の整備、ごみの収集、消防や警察の活動、病院の運営やワクチン接種、さらには学校で勉強できる環境まで、僕たちの生活は税金によって支えられている。社会全体で費用を分担し、誰もが安心して暮らせるようにする仕組み、それが税金だ。だからこそ、本当はもっと関心を持つべきなのだ。
 では、どうすれば若者が税に興味を持てるようになるのだろうか。私は、小学校のうちから税について学ぶ機会を増やすべきだと思う。税金というと難しい言葉が多く、敬遠されがちだが、小学校でも理解できる形で、「みんなで使うお金」という考え方から始めれば、自然と関心を持てるようになるのではないか。
 たとえば、授業で「学校を建てるのにいくらかかるのか」「公園の遊具を直すお金はどこから出ているのか」といった身近なテーマを扱えば、税金が自分たちの生活にどう関わっているのかが実感できる。また、自分たちで市長や議員になりきって、税の使い道を決めるロールプレイを通じて、税の重みや重要性を体験することもできるだろう。
 小学生のころから「税は自分たちの生活とつながっている」と感じていれば、大人になってからも自然と関心を持ち続けられるようになるはずだ。今のように「どこに使われているのかわからない」と感じる人が多い社会では、無関心が進み、結果として社会の仕組みそのものに対して不信感が生まれてしまう可能性もある。
 税金は「取られるもの」ではなく、「みんなで社会を支えるために出し合うもの」だ。その意識を育てるには、もっと早い段階からの教育と、身近なところからの理解が必要だと思う。今はまだ税のことをすべて理解しているわけではないが、これから社会に出ていく中で、自分なりに学び、意見を持てる大人になっていきたい。そして将来の子どもたちにも、税が未来を支える大切な仕組みだと伝えていきたいと思う。