税金に対する印象の変化
文京区立音羽中学校 3年 丹羽 涼七
私はこれまで、税金に対して否定的な印象を抱いていた。しかし、学校で税金について学ぶ中で、私たちの暮らしは税金によって支えられていることを知り、その見方は大きく変わった。校舎や机、椅子といった教育施設も、すべて税金で賄われている。もし、税金が存在しなければ、日常の勉強はもちろんのこと、税金の役割や重要性について学ぶことができなかったかもしれない。
また、税金は、教育だけでなく、医療や福祉、警察や消防といった公共サービスにも使われている。例えば、私たち子どもが病院にかかった際の医療費は、多くの自治体が、税金で負担している。
様々な種類の税がある中で、私は、「特別復興所得税」に関心を持った。この税は、東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源を確保するために課されたものだ。私自身、生まれて間もない頃に、宮城県仙台市で東日本大震災を経験している。当時の記憶は残っていないが、両親から当時の状況を聞いたり、社会科の授業で学習したりすることで、その被害の甚大さを実感している。実際に、私たち家族は、近くの体育館で避難生活を送ったそうだ。そして、家に戻ってからも、約一ヶ月間、ガスが使用できなかったり、食料を購入するために、スーパーに五時間も並んだりといった苦労があったと聞いた。また、同じ東北地方に住む祖母の家は、水道が使用できず、屋根や壁がこわれる被害を受けた。周囲には家を失った人や、避難指示を受けて家に帰れない人もいた。「特別復興所得税」は、震災当時は主に、仮設住宅の提供、堤防や道路などの復旧、放射能汚染地域の除染などに使われている。一つの地域や県のみならず、東北地方全体に甚大な被害が生じたことを考えると、全国で税金を通じて復興に協力することは、とても有効な手段だと考えた。また、そのおかげで、今では、人々の生活が元に戻りつつある。
私は、税金についての学びを通して、知らず知らずのうちに私たちの生活が支えられていることを知った。税金については、様々な議論がされている。以前の私のように、税金について詳しく知らない人や、若者たちは、その負の面ばかりを捉えがちである。メリットもデメリットもふまえ、自分でしっかりと考える必要がある。また、これからの時代は、私たちの世代が税金を支はらっていく。何も知らずにはらうのではなく、税金の使い道など、理解を深めることが重要である。そして、税金について疑問に感じた時は、積極的に声を上げていくことも大切だと感じた。そうすることにより、一人一人が社会の一員という自覚を持つことができ、社会は、より良い方向へと進んでいくのだ。まだ私たちは若いけれど、他人事として考えるのではなく、もっと身近な存在として、税金について考えてほしい。