対等に使い、平等に暮らす

船橋市立船橋中学校 1年 植木 莉沙

「平等」と「対等」。一見同じような言葉に思えるこの四文字が、税金をより深く知ることにつながっていく。
 私は生まれつき牛乳アレルギーを持っている。そのせいで定期的に診察が必要だから、持病がない人に比べて医療費が高くなる。そんな私だからこそ、税金には本当に助けられていると実感する機会が多い。私はこの身近な税金について、様々な観点から考えてみた。
 まず税金について考えるにあたって、「平等」と「対等」の意味の違いを理解するべきだと思った。調べてみると、「平等」は差別がなく、みな等しいこと。「対等」は互いに優劣がなく、同じ程度であることだった。わかりやすく例えると、十枚のクッキーを五歳離れた兄弟で分けるとき、平等に分けると兄も弟も五枚ずつ。対等に分けると兄が七枚、弟が三枚になる。これは、兄のほうが体格が大きく、兄弟で同じ満腹度になる量が違うからだ。
 私はこの知識を経て、税金が対等に使われている理由が分かった。全員に平等に税金が使われたら、持病がある人のほうが支出が大きくなり、生活が苦しくなってしまう。この場合、持病がある人とない人の立場が対等であるとは言えない。だから、税金は対等に使われているんだと思う。
 税金は平等に納めないといけないから、一見これは持病がない人が損をしているように見えるかもしれない。でも私は、平等であることよりも、全員が対等な立場で暮らすことができるほうが楽しいと思う。病気やアレルギーだって持ちたくて持っているわけではないし、持病がある人だって持病がない人と同じように、健康に生きる権利がある。健康に生きるために、持病がない人よりもお金が多くかかるところを、税金が補ってくれている。まずはこのことを理解することが大切だと思う。税金は日本で暮らしている人全員の生活を支えていて、誰もが絶対に少しは助けてもらっていると思うから、持病がある人に限らず、全員が税金に感謝の気持ちを持つことも大切だと思う。
 税金は全員の立場を対等にし、暮らしを豊かにする。税金で救われる命がたくさんある。そんな税金を私達が納めているのは紛れもない事実だから、税金は意味のないもの、いらないものだと思わないでほしい。今は直接自分に利がなくても、将来自分がした行いが返って来るかもしれない。目の前のことだけでなく、少し角度を変えて考えることで、税金に対しての意識が変わり、社会はもっと明るく豊かになると思う。