将来の安心のために

君津市立君津中学校 2年 石川 愛湖

夏休みに友達とカラオケに行きました。部屋代とドリンクバー代で1,390円でしたが支払いの合計は10%がプラスされ1,529円でした。139円の消費税を負担したことになります。私は、税金のことについてはほとんどわかりませんが、消費税は一番身近な税金です。
 そこで、消費税について調べてみました。収入のない子どもでも親からもらったお小遣いの中から税金を負担していることを疑問に思ったからです。「消費税は、高齢者から子どもまで含めた国民全体で広く負担することになる。そして公平性が確保でき高い財源を調達することができる」ということがわかりました。実際に国の税収の21%パーセントを占め23兆円にもなっています。なぜ消費税を導入したのかを調べたところ、「現在の日本は、急速に少子高齢化が進んでいる状況にあり単純に考えて子どもが減少して高齢者が増加することはそれを支える現役世代の割合が年々減少する」という理由だからとわかりました。「増大する社会保障費に充てる。具体的には、高齢者に関わる年金、医療、介護に加えて子育てという子ども、孫世代までのサポートを充実させることが目的」だということです。
 私は祖父母と同居しています。祖父母ともに年金生活者で後期高齢者になっています。特に祖母は健康面で苦労しています。病院通いも頻繁で内科、整形外科、眼科等に通い診療費や薬代を支払っています。しかし、二割負担ということで、祖母はわりと安く診察できて助かっていると言っています。現在、老人の医療費の負担はこのような状況ですが、私がこれから60年も生きる頃には医療費の負担がどうなっているのかという不安を感じます。今のうちから消費税が高齢者の医療に使われているということで将来的に安心できます。祖父は、最近、物の値段が上がっているので年金生活者にとっては生活が厳しくなってきていると言っています。物やサービスの値段が上がればそれに伴って消費税も多く負担しなければならないので年金生活者や所得の少ない人にとっては毎日の生活が辛いものになります。祖父の意見は消費税を減税して少しでも物の物価が下がれば多くの国民の生活が少しは楽になるという考えのようです。
 私はこれからも税金についてくわしく学び、社会全体の政治や経済など世の中の動きにも目を向けていきたいと思います。そして、国民にとってより良い税のしくみを考えたいです。税金は学校、警察、消防など様々な公共サービスの費用をみんなで負担しあう「会費」だと言われます。私も将来にわたり社会の一員として進んで「会費」である税金を納め世の中のみんなが安心して生活できるよう社会に貢献できる人間として成長したいと思います。