税金が開く未来の本棚
八千代市立八千代中学校 3年 荒川 優奈
私は図書館が好きです。本の匂いと、静かで落ち着いた雰囲気が心地よくて、時間を忘れてしまいます。
ある日、気になっていた本を借りたときにふと、「この本って誰がお金を出して買ったんだろう」と思いました。家に帰って調べてみると答えは「税金」でした。
税金と聞くと、道路や橋、病院のような大きなものを思い浮かべます。けれど図書館の本や建物、机や椅子、冷暖房、司書さんのお給料まで、すべて税金でまかなわれていると知って驚きました。考えてみれば、私が小さい頃読んでいた絵本も、夏休みの課題に使った図鑑も、全部税金で買われた本です。もし図書館がなかったら、高い専門書や図鑑はなかなか手に入らなかったと思います。お金がなくても、誰でも本を読めるのは、税金のおかげだと気づきました。このことを知ってから、図書館の本棚がちょっと違って見えるようになりました。単なる木の棚ではなく、みんなで支えている「知識の棚」に感じられるのです。
司書さんに「新しい本は、利用者のリクエストも参考にして選ぶことがあるんですよ」と教えてもらいました。つまり、私達の声が未来の本棚をつくるということもあるということです。税金で作られる場所なのに、自分の意見が反映されるのは、とても不思議で、ちょっと誇らしい気持ちになりました。
税金は、払って終わりではありません。誰かの学びや楽しみを支える力があります。例えば、この図書館の本から将来の夢を見つける人もいるでしょう。もしかしたら私が借りた本が未来の研究者や作家を生むきっかけになるかもしれません。
私は税金を「みんなでつくる未来のためのお金」だと思います。道路や建物だけでなく一冊の本に未来への種が隠れているのです。
将来、働らくようになったら、自分が納め税金がどんな風に使われているのかを知れたらうれしいです。
図書館を出ると、外は暗くなっていて、街灯が明るく道を照らしていました。そういえば、この光も税金でまかなわれていると前に習いました。税金はこうして私たちの暮らしの安全と安心を守ってくれているのです。
税金は目に見える光だけでなく、図書館のように知識という光も届けてくれます。私はその光をつなぐ一員になりたいと思います。