吟醸酒の部50場及び純米酒の部43場を表彰

仙台国税局では、東北地方における清酒の製造技術及び品質の向上を目的として、東北清酒鑑評会を開催しています。
 東北清酒鑑評会には、仙台国税局管内の清酒製造場において前年の冬に醸造され、半年程度の貯蔵により熟成された清酒が出品されています。本年は、東北6県の清酒製造場から、吟醸酒の部に133場257点、純米酒の部に127場127点の清酒が出品されました。

【表彰】

10月上旬に行われた品質評価の結果、吟醸酒の部50場、純米酒の部43場、計93場が「優等賞」に選ばれました。また、このうち、それぞれの出品区分の上位3場が決定され、最も優秀な成績のものを「最優秀賞」、他の2場を「評価員特別賞」としました。11月10日に実施される表彰式において仙台国税局長が受賞者に賞状を授与します。

【輸出振興のための取組】

東北産清酒の輸出振興に資するため、上記受賞者に対して、日本語のほかに英語による賞状を授与します。また、公表資料の英語化に取り組んでいます。

【講評】

東北清酒鑑評会には、例年、全国トップクラスの醸造技術を持った杜氏や蔵人たちが冬の間に丹精込めて醸造し、夏の間も、細心の注意を払って管理熟成されてきた非常にレベルの高い清酒が出品されています。
 本年出品された清酒の傾向としては、吟醸酒の部は、優雅で華やかな香りと、なめらかで、ふくらみのある味わいが調和した格調高いものが揃っていました。また、純米酒の部は、原料米の旨みが十分に引き出された味わい豊かなお酒が出品されていましたが、いずれも上品で、洗練された味わいでした。
 なお、本年も、純米酒の製造数量が伸びている状況を踏まえ、より各蔵元の品質の特徴が十分に出された、個性豊かな純米酒の製造技術向上にも東北清酒鑑評会が役立てるよう、「純米酒(試行)の部」を試行的に実施しました。この区分には、東北6県より48点の多様な純米酒の出品がありましたが、これらを的確に評価できる審査基準等について検討を進めている段階であることから、賞の授与や結果等の公表は行っていません。

優等賞受賞者名簿