吟醸酒の部55場並びに純米酒の部46場を表彰

仙台国税局では、東北地方における清酒の製造技術及び品質の向上を目的として、東北清酒鑑評会を開催しています。
 東北清酒鑑評会には、仙台国税局管内の清酒製造場において前年の冬に醸造され、半年程度の貯蔵により熟成された清酒が出品されています。本年は、東北6県の清酒製造場から、吟醸酒の部に140場269点、純米酒の部に130場130点の清酒が出品されました。

【表彰】

10月上旬に行われた品質評価の結果、吟醸酒の部55場、純米酒の部46場、計101場が「優等賞」に選ばれました。また、このうち、それぞれの出品区分の上位3場が決定され、最も優秀な成績のものを「最優秀賞」、他の2場を「評価員特別賞」としました。11月13日に開催した表彰式において、仙台国税局長が受賞者に賞状を授与しました。

【輸出振興のための取組】

東北産清酒の輸出振興に資するため、上記受賞者に対して、日本語のほかに英語による賞状を授与します。また、公表資料の英語化に取り組んでいます。

【講評】

東北清酒鑑評会には、例年、全国トップクラスの醸造技術を持った杜氏や蔵人たちが冬の間に丹精込めて醸造し、夏の間も、細心の注意を払って管理熟成されてきた非常にレベルの高い清酒が出品されています。
 本年出品された清酒の傾向としては、吟醸酒の部につきましては、優雅で華やかな香りと、熟成による味のまろやかさが調和した格調高いものがそろっていました。純米酒の部につきましても、上品で香り高く、米の旨みを感じさせる中にも、やわらかく洗練された味わいを有したものが多くみられました。
 なお、本年は、純米酒の製造数量も伸びている状況を踏まえ、より多様な純米酒の製造技術向上にも東北清酒鑑評会が役立てるよう、「純米酒(試行)の部」として新たな出品区分を設けました。この区分には、東北6県より64点の多様な純米酒の出品がありましたが、これらを的確に評価できる審査基準等について検討を進めている段階であることから試行として実施し、賞の授与や結果等の公表は行っていません。

優等賞受賞者名簿