優等賞に71場

仙台国税局では、東北地方における清酒の製造技術及び品質の向上を目的として、東北清酒鑑評会を開催しています。
 東北清酒鑑評会では、前年の冬に醸造されて、半年程貯蔵熟成された清酒が出品されています。本年は、東北6県の155場の清酒製造場から424点の吟醸酒及び純米酒が出品されました。10月10日、11日、12日及び17日の4日間にわたって品質評価が行われ、その中から優等賞に吟醸酒の部で51場、純米酒の部で50場、両部門合計で71場が選ばれました。

(総評)
  • 吟醸酒  上品な香りと柔らかな甘味が調和した逸品
  • 純米酒  きれいかつふくらみのある酒質
(講評)

東北清酒鑑評会では、例年、東北の酒蔵から、厳選した酒造用のお米を使用し、全国トップクラスの醸造技術を十分に発揮して製造された清酒が出品されています。
 本年出品されたお酒の傾向としては、吟醸酒の部につきましては、果実のような華やかさを持つ上品な香りと、米由来の柔らかな甘味を感じさせるものが揃っていました。
 純米酒の部につきましては、昨年の米はきれいなお酒造りに向くという特性を有していましたが、まさにその特性が十分に引き出された、きれいかつふくらみをもつお酒が多くみられました。
 本年の東北清酒鑑評会は、東日本大震災後に製成された清酒についての初めての鑑評会でしたが、出品されたお酒はいずれも非常にレベルが高く、震災の影響を感じさせないものでした。現在、東北のお酒は全国で非常に関心をもたれ、愛飲されている方々が増えていますが、東北の酒蔵はこれからもその方々の幅広いし好に十分応えるお酒を造り続けることの出来る高い技術を有していると確信しています。