あーらふしぎ。 タヌキさんがあおいふうせんにばけてしまいました。
キツネさんが、こどもをいとにむすぶと、ふうせんがいいました。
「ゾウさん。びょういんにむかって、そのおおきなみみをウチワのようにあおぐんや。」 ゾウさんは、おもいっきりみみをふりました。
タヌキさんがばけた、あおいふうせんは、キツネさんのこどもといっしょに、びょういんにむかってどんどんとんでいきました。
それから、しばらくたってからのことです。
あたらしいコンクリートのはしができました。
どんなに、たくさんあめがふっても、もうだいじょうぶです。
はしができたときには、みんなが、タヌキさんのようなやさしいきもちをわすれないようにと、たくさんのあおいふうせんをとばしました。
ふうせんは、どんどんたかくあがって、やがてあおいそらにすいこまれていきました。
なぜ、はしができたかわかるかな?
じつはね、キツネさんのこどもは、ぶじにびょういんについたんです。
それで、キツネさんは、いままでのわがままがはずかしくなり、みんなにあやまりました。
そうして、みんなでおかねをだしあってはしをつくったんです。
これから、どうぶつのまちは、もっとみんながきょうりょくして、がっこうやしょうぼうしょなどをつくったり、きゅうきゅうしゃなどをかったりして、すみよいまちになることでしょう。
みんなも、パトカー・きゅうきゅうしゃ・しょうぼうじどうしゃ・ゴミをあつめるクルマなどをみかけたことはありませんか?
こうしたものをかうには、おかねがいります。
そのおかねは、みなさんのおとうさんやおかあさんや、そこにすんでるひとたちが、だしあっているのです。そうして、みんながきょうりょくしてよいまちをつくろうとしているのです。