クマさんがいいました。
「みんなでおかねをだしあって、きゅうきゅうしゃをかったらどうやろ。」
ほかのどうぶつたちもさんせいでした。
しかし、キツネさんは、
「じぶんのクルマがあるから、きゅうきゅうしゃがなくてもこまらへんわ。」といっておかねをだしませんでした。
みんながおかねをださないと、きゅうきゅうしゃがかえません。
ほかのどうぶつたちは、かなしいきもちになりましたが、どうすることもできませんでした。
そのひのよるから、あめがまちにふりはじめました。
あめは、つぎのひも、またつぎのひも、はげしくふりました。
やっと、あめがあがったひに、たいへんなことがおこりました。
キツネさんのこどもが、だいどころのガスコンロのひをつけてあそんでいたら、しっぽにおおヤケドをしてしまったのです。
キツネさんは、すぐにこどもをクルマにのせ、びょういんにむかいました。