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6. 令和５年度（第72回）名古屋国税局酒類鑑評会について

令和５年11月８日
名古屋国税局

令和５年度名古屋国税局酒類鑑評会については、吟醸酒の部に40製造場（40点）、純米吟醸酒の部に52製造場（52点）、燗酒の部に56製造場（105点）の合計64製造場（197点）からの出品があり、下記のとおり、慎重かつ厳正な品質評価の結果、各部門で最も優秀な成績のものを「名古屋国税局長賞」として選出し、その他成績が良かった吟醸酒の部の12製造場（12点）、純米吟醸酒の部の19製造場（19点）及び燗酒の部の20製造場（22点）を「優等賞」に選出しました。

1　酒類鑑評会の目的

管内清酒の品質評価を通じて、酒造技術の進歩・発展を促し、管内酒類の品質向上を図ることをもって酒類業の健全な発達に資することを目的としています。

2　部門

吟醸酒、純米吟醸酒及び燗酒の３部門で実施しました。

(1)　吟醸酒の部

令和４酒造年度に自己の製造場で製造した吟醸酒及び大吟醸酒を評価対象としました。

(2)　純米吟醸酒の部

令和４酒造年度に自己の製造場で製造した純米吟醸酒及び純米大吟醸酒を評価対象としました。

(3)　燗酒の部

自己の製造場で製造した清酒を評価対象としました。

3　品質評価

(1)　品質評価日程

(2)　品質評価員

清酒のきき酒に精通した、当局管内４県の公設試験研究機関職員、独立行政法人酒類総合研究所職員、学識経験者、酒造・卸酒販・小売酒販の各組合から推薦を受けた者及び鑑定官室職員で品質評価を行いました。
　評価員の構成等については、「令和５年名古屋国税局酒類鑑評会品質評価員名簿」（PDFファイル/139KB）のとおりです。

(3)　評価方法

吟醸酒の部及び純米吟醸酒の部については、近年、使用する酵母が多様化していることを踏まえ、伝統型酵母（注）を使用したものとその他の酵母を使用したものとに分けて、18〜20℃で品質評価を行いました。
 燗酒の部については、45℃の温度帯で品質評価を行いました。

(4)　評価の概要

吟醸酒の部については、果実様の香りが華やかで、すっきりとした軽快な味わいがあり、爽やかさが感じられました。
 純米吟醸酒の部については、上品な香りと米由来のふくらみが感じられる、なめらかで香味の調和がとれた仕上がりでした。
 燗酒の部については、お燗による味幅や飲みごたえを感じつつも、味きれがよく、飲み飽きすることのない酒質のものが多く見られました。
 昨年は米の登熟期のうち９月が平年よりやや高温であったため、原料米が硬く、醪で溶けにくい傾向でした。
 また、吟醸造りが盛んな12月から2月にかけての気候は、寒気と暖気による寒暖差が大きく、原料処理や醪管理には細心の注意が必要でした。
 今年の清酒造りには技術力が重要な要素となりました中、造り手の皆様が持てる技術を遺憾なく発揮したことで、非常に良質な出品酒が多くみられました。

4　各県出品状況及び入賞状況

（注）　出品点数は、吟醸酒の部及び純米吟醸酒の部については１場当たり１点まで、燗酒の部については１場当たり２点です。

5　名古屋国税局長賞及び優等賞受賞者

「令和５年度名古屋国税局酒類鑑評会優等賞受賞者名簿」（PDFファイル/168KB）のとおり