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ホーム名古屋国税局お酒に関する情報平成29年度(第66回)名古屋国税局酒類鑑評会について

平成29年度(第66回)名古屋国税局酒類鑑評会について

平成29年11月10日
名古屋国税局

平成29年度名古屋国税局酒類鑑評会については、吟醸酒114点(65製造場)、純米酒60点(60製造場)、本醸造酒48点(48製造場)の合計222点の出品があり、下記のとおり、慎重かつ厳正な品質評価の結果、特に成績の良かった吟醸酒37点(25製造場)、純米酒21点(21製造場)及び本醸造酒18点(18製造場)を優等賞に選出しました。

1 酒類鑑評会の目的

管内清酒の品質評価を通じて、酒造技術の進歩・発展を促し、管内酒類の品質向上を図ることをもって酒類業の健全な発達に資することを目的とします。

2 部門

吟醸酒、純米酒及び本醸造酒の3部門で実施しました。

3 評価対象酒及び評価方法

(1) 吟醸酒の部

平成28酒造年度に自己の製造場で製造した吟醸酒及び純米吟醸酒の原酒を評価対象とし、近年使用する酵母が多様化していることを踏まえ、伝統型酵母()を使用した吟醸酒の区分を設け、更にアルコール添加の有無により分けて、約18℃で品質評価を行いました。

(2) 純米酒の部

自己の製造場で製造し、市販酒と同等のアルコール度数とした純米酒又は特別純米酒を評価対象とし、精米歩合(60%以下と60%超)で区分した上で、45℃の温度帯(日本酒独特の飲用形態であるお燗酒)で品質評価を行いました。

(3) 本醸造酒の部

自己の製造場で製造し、市販酒と同等のアルコール度数とした本醸造酒又は特別本醸造酒を評価対象とし、純米酒の部と同様、精米歩合で区分の上、45℃の温度帯で品質評価を行いました。

4 品質評価

(1) 品質評価日程

平成29年 9月29日(金):吟醸酒の部(予審)
10月3日(火):純米酒及び本醸造酒の部
10月4日(水):吟醸酒の部(決審)

(2) 品質評価員

清酒のきき酒に精通した、当局管内4県の酒造技術指導機関職員、学識経験者、酒造・卸酒販・小売酒販の各組合から推薦を受けた者及び鑑定官室職員から選出しました。

なお、品質評価員の人数は、延べ45名でした。

(3) 評価の概要

吟醸酒は、使用した酵母の特性が活かされ、香りの穏やかなものから華やかなものまでそれぞれの特徴が良く出ており、なめらかな口当たりとすっきりとした旨味がバランス良く調和したものが多く見られました。

純米酒は、酸味が効いて切れ味の良さが感じられるものや、米の旨味を引き出したまろやかな味わいを有するものなど、多彩な特徴のものがみられ、また、本醸造酒は、淡麗な味わいの中にも豊かな個性が感じられるなど、いずれも食中酒として飲用するにふさわしいものが多く見受けられ、製造者の技術レベルの高さを確認しました。

平成28酒造年度(平成28年7月1日から平成29年6月30日まで)は、夏場の高温のため、例年よりも原料米が溶けにくい傾向にあったことに加え、酒造期は、平年に比べて温暖な気候が続く中で、1月、2月は強い寒気が南下した時期もあるなど寒暖の差が大きく、温度管理に注意を要する年でしたが、製造者が優れた技術を遺憾なく発揮したことで、良質な清酒が醸造され、さらに、上槽後のお酒の香味についても、細心の注意を払って貯蔵管理を行ったことで、すばらしい品質の清酒に仕上がっていました。

5 各県出品状況及び入賞状況

「各県出品状況及び入賞状況」のとおり

6 優等賞受賞者

「平成29年度名古屋国税局酒類鑑評会優等賞受賞者名簿」のとおり

(注)  伝統型酵母
 現在ではバイオテクノロジーの進歩により吟醸香を高生産する酵母が開発され、鑑評会で使用される酵母の主流となっていますが、それらの酵母が開発される以前から吟醸酒に使用されていた清酒醸造用優良酵母を表します。
 現在主流の吟醸酒が、華やかなリンゴ様の香りを主体とした上品な味であるのに対し、伝統型酵母を用いた吟醸酒は、落ち着いたバナナ様の香りであり、後味の残らないまろやかな味になり、特徴が大きく違うことから区分を分けて品質評価しています。