財務省第8入札等監視委員会
平成30年度第3回定例会議議事概要
開催日及び場所 | 平成31年3月28日(木) 名古屋国税総合庁舎4階会議室 | ||
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委員 | 委員長 | 河邊 伸二(名古屋工業大学 大学院教授) | |
委員 | 宮ア 陽平(宮ア陽平公認会計士税理士事務所 公認会計士) | ||
委員 | 井上 裕介(井上法律事務所 弁護士) | ||
審議対象期間 | 平成30年10月1日から平成30年12月31日まで | ||
契約の現状の説明 | 審議対象期間に係る契約一覧表について | ||
抽出案件 | 3件 | (備考) | |
競争入札(物品役務等) | 1件 | 契約件名 | システム改修等業務(4コース) |
契約相手方 | 株式会社メイケイ (法人番号9180001026514) |
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契約金額 | 561,600円 | ||
契約締結日 | 平成30年10月19日 | ||
担当部局 | 名古屋国税局 | ||
競争入札(公共工事) | 1件 | 契約件名 | 平成30年度城北住宅外1住宅昇降機設備改修工事設計業務 |
契約相手方 | 株式会社アーキテクトウイング設計事務所 (法人番号4180001053323) |
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契約金額 | 2,214,000円 | ||
契約締結日 | 平成30年11月14日 | ||
担当部局 | 東海財務局 | ||
競争入札(物品役務等) | 1件 | 契約件名 | 情報分析ソフトウェアの購入 |
契約相手方 | 株式会社インフォマティクス (法人番号3010401131679) |
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契約金額 | 2,488,730円 | ||
契約締結日 | 平成30年11月7日 | ||
担当部局 | 名古屋税関 | ||
委員からの意見・質問、それに対する回答等 | 以下のとおり | ||
委員会による意見の具申又は勧告の内容 | なし |
意見・質問 | 回答 |
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【抽出案件について(名古屋国税局)】
1者応札で、落札率が低い案件を抽出 |
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1者応札となった要因は何か。 | 入札説明を聞きにきた業者は複数あったが、本案件は、既存システムの改修で、かつ、例年実施する業務ではないことから、システム開発業者以外は、作業日程の確保ができないことを理由に、参加を見合わせたと聞いている。 |
予定価格の積算に当たっては、積算資料の「作業単価」と2者から徴した参考見積りの「作業時間」を考慮したものとしているが、今回落札率が低かった要因は、「作業単価」又は「作業時間」の内、どちらの乖離によるものか。 | 「作業時間」である。 見積書を徴した2者の内、本システムの開発業者以外の業者は、自社開発したシステムではないためプログラム構成等の確認作業時間を多く見込んであったことから、乖離に繋がったと考えている。 |
作業時間に大きな乖離があるのなら、3、4者から見積書を徴するなどできなかったのか。 | 入札参加見込みのある業者を前提に見積書の提出を依頼したが、2者しか提出がなかったものである。 |
【契約一覧表について(名古屋国税局)】
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●案件番号5 「システム改修等業務(1コース)」 案件番号6 「システム改修等業務(2コース)」 案件番号7 「システム改修等業務(3コース)」 |
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他のコースが1者応札の中、2コースだけ2者応札になった理由は何か。 | 各コースとも、対象システムの開発業者が応札・落札しているが、2コースは当該業者以外の業者が参加したため2者となった。 なお、入札金額には約7倍の開差があった。 |
●案件番号10 「両面印刷機の購入」 |
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リース契約は検討したのか。 | 検討していない。 国の契約は単年度契約が原則であり、国庫債務により複数年契約を結んでいるカウンター方式によるコピー機と異なり、本案件はリース契約に馴染まないと思われる。 |
●案件番号23 「所得税確定申告書用紙の封入等業務(1コース)」 案件番号24 「所得税確定申告書用紙の封入等業務(4コース)」 案件番号25 「所得税確定申告書用紙の封入等業務(5コース)」 |
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各コース同様の業務であるのか。 また、契約単価の違いの理由は何か。 |
各コースの業務は同じである。 封入件数の多寡により、契約単価に違いがあり、封入件数が多いもの程、契約単価は低いものとなっている状況にある。 |
各コースの違いは何か。 | 業務の対象とするエリアである。 |
電子申告の普及により、申告書用紙の封入件数は減少傾向にあるものと考えられるため、今後の調達においてはその点を考慮されたい。 | e−Tax申告の普及に伴い、申告書送付対象者が減少してきており、今後も必要最低限の調達に努めていきたい。 |
●案件番号26 「書画カメラの購入」 |
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書画カメラとは何か。 | 書画カメラとは、資料など主に平面の被写体をビデオカメラで撮影して映像信号に変換する装置(OHC(オーエイチシー)オーバーヘッドカメラという。)であり、アームの上部にビデオカメラが固定された機器である。 |
利用率はどれくらいか。 | 平成30年12月に各署に配備したところ、具体的な数値は把握していないものの、部内の研修や会議又は部外での説明会に使用しており、配付印刷物の縮減や、ペーパーレス化に繋がっていると評価している。 |
●案件番号27 「金庫の購入」 |
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耐用年数は何年か。 | 耐用年数は、20年である。 |
今回の調達ですべての金庫を更新しているのか。 | 耐用年数が経過したものを対象に、一斉更新したものである。 |
意見・質問 | 回答 |
【抽出案件について(東海財務局)】
入札回数が3回あり、落札率の高い案件を抽出 |
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昇降機設備の改修工事にかかる設計業務を委託したことは過去にもあったのか。 | 昇降機設備の改修を含めた建築改修工事の設計業務委託を行ったことはあるが、昇降機設備のみの改修工事に係る設計業務委託は初めてとなる。 |
入札を3回実施したとの説明があったが、1回目の応札額が予定価格よりもかなり高額となった理由は何が考えられるか。 | 建築関係の設計事務所にとって、昇降機がやや特殊な設備であることや、メーカーとの協議などの調整が多く必要となる可能性などを勘案したものと考えている。 |
新規案件において応札額と予定価格が相当程度乖離が生じた場合に、業者にヒアリングするなどにより要因分析を行うことはあるのか。業者が必要以上の業務を見込んで、契約金額が高止まりする可能性も懸念される。 | 価格に関することであり明確な回答が得られないことも想定されるが、新規案件について大きな乖離が生じた場合は、業者の意見を確認することなども検討したい。 |
【契約一覧表について(東海財務局)】
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●案件番号11 「沼津市内所在国有建物解体工事設計図書等作成業務」 |
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解体する建物は具体的にはどのような建物か。 | 昭和19年に建築された木造平屋建ての住宅であり、長期間貸付をしていたが借家人から返還されたもの。老朽化が著しいため、解体することとした。 |
●案件番号12 「広沢住宅外1住宅18住宅用火災警報器取替工事(3)」 |
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一般的な商品の取替であり、もっと応札があってもいいように思うが、1者応札となった理由は何か。 | 入居者との工事日程の調整が必要となる点などが敬遠された可能性があると考えている。 |
●案件番号15 「什器の納入等(本局金融監督部門)」 |
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落札率が高い理由は何か。 | 予定価格算定に当たり、当該什器を納入する場合の値引き率を業者に確認して加味しているため、予定価格が実勢を反映していたものと考えている。 |
意見・質問 | 回答 |
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【抽出案件について(名古屋税関)】
1者応札の案件を抽出 |
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新規でソフトウェア開発をした場合のコストは把握しているか。 | 高価となる認識である。 |
納入後の不具合には対応できるのか。 | ヘルプ機能があるほか、1年間の無償保証期間を設けている。 |