財務省第8入札等監視委員会
平成28年度第2回定例会議議事概要

開催日及び場所 平成28年12月16日(金) 名古屋国税総合庁舎4階会議室
委員 委員長 河邊 伸二 (名古屋工業大学 大学院教授)
委員 崎 陽平(宮崎信次公認会計士事務所 公認会計士)
委員 榎本 修(ひかり弁護士法人アイリス法律事務所 弁護士)
審議対象期間 平成28年7月1日から平成28年9月30日まで
契約の現状の説明 審議対象期間に係る契約一覧表について
抽出案件 5件 (備考)
競争入札(公共工事) 2件 契約件名 1三島税務署空調設備分解整備工事
2磐田税務署空調設備分解整備工事
契約相手方 1株式会社日立ビルシステム
(法人番号2010001027031)
2株式会社チトセ
(法人番号4180001002370)
契約金額 14,482,000円
23,672,000円
契約締結日 1平成28年8月1日
2平成28年8月1日
担当部局 名古屋国税局
競争入札(物品役務等) 1件 契約件名 法定外公共物図面管理システムソフトウェア改修業務
契約相手方 株式会社フォトロン
(法人番号7010001136331)
契約金額 4,082,400円
契約締結日 平成28年9月29日
担当部局 東海財務局
競争入札(物品役務等) 2件 契約件名 1乗用自動車(普通ハッチバックタイプ)1台の交換購入
2乗用自動車(軽自動車)1台の交換購入
契約相手方 12株式会社ミリオンオートサービス
(法人番号6180301013396)
契約金額 11,959,267円
21,317,087円
契約締結日 1平成28年7月28日
2平成28年7月28日
担当部局 名古屋税関
委員からの意見・質問、それに対する回答等 以下のとおり
委員会による意見の具申又は勧告の内容 なし
意見・質問 回答
【抽出案件について(名古屋国税局)】
同様の工事内容であるが、応札者数に違いがある案件を抽出
1は1者応札、2は2者応札)
契約件名:
  1. 1三島税務署空調設備分解整備工事
  2. 2磐田税務署空調設備分解整備工事
契約相手方:
  1. 1株式会社日立ビルシステム(法人番号 2010001027031)
  2. 2株式会社チトセ(法人番号 4180001002370)
契約金額:
  1. 14,482,000円
  2. 23,672,000円
契約締結日:
  1. 1平成28年8月1日
  2. 2平成28年8月1日
担当部局:名古屋国税局
同様の工事内容であるが、2が複数者の応札であるのに対し、1が1者応札となったのはなぜか。 静岡東部地区は、本件入札の参加希望業者が少ない状況であったことから、他地区の業者に対し入札への参加を打診したが、同時期、同様の工事を既に受注していることによる人材確保の問題、また、現場が遠方であることによる物流費用の採算性の問題から辞退の申出があり、結果的に1者応札となったものと考えている。
参加資格などの要件を厳しくした結果が1者応札となったとは考えられないか。 両案件とも原則等級より一級上位の等級まで参加資格を広げており、より多くの参加者を募れるよう要件は緩和している。
1者応札の解消に向けて、検討しているか。 1者応札の解消に向けては、発注見込案件・時期をホームページで計画的に掲載しているほか、入札公告を早期に行い実施案件の質問期間を確保するとともに、案件の組合せや集約の必要性なども検討している。
【契約一覧表について(名古屋国税局)】
●案件番号13
 「昭和税務署別館内部改修ほか工事」
●案件番号14
 「静岡税務署空調設備分解整備工事」
●案件番号15
 「豊田税務署内部改修工事」
●案件番号16
 「猪高寮旧館給湯設備改修工事」
●案件番号17
 「半田税務署空調設備分解整備工事」
落札率が非常に高いが、理由は何か。 不落随意契約案件であり、落札率が高くなったものである。
●案件番号23
 「国際取引調査実務研修業務」
研修内容はどのようなものか。 経済取引の国際化の変化に対応できるよう、選抜された職員を対象に、部外講師を招いて、国際取引に係る専門的知識を習得させるための研修である。
1者応札となった理由は何か。 入札を辞退した業者からは、仕様書に指定している研修日程に対する講師の確保が困難であったと聴いている。
仕様書の研修日程に幅を持たせ、業者決定の後に研修日を決めることはできないか。 事務運営上、人事異動後早期に実施する必要があるため、研修日程を変えることは難しい。
●案件番号39
 「小型貨物自動車の購入」
一般競争入札の総合評価落札方式とは何か。 自動車購入の場合、環境への配慮を評価する必要があるため、入札価格だけではなく環境性能に対する評価点も踏まえ、総合的に評価して落札者を決定している。
今回の入札結果を価格面だけで見た場合、入札額の高い者が落札したのか。 結果的に、最低価格の応札者が落札者となった。
●案件番号50
 「平成28年度税理士試験で使用する試験会場の借上げ」
契約金額にある@15,000円ほかとあるが、内容はどのようなものか。 各部屋の使用料や空調設備などの1時間当たりの使用料を単位として契約している。
●案件番号63
 「平成28年分所得税及び消費税確定申告期における署外申告相談会場借上げ(区分23)」
●案件番号66
 「平成28年分所得税及び消費税確定申告期における署外申告相談会場借上げ(区分28)」
案件番号50と同様に、契約金額が単価表示となっているが、内容は先ほどの回答と同じと考えてよいか。 同じである。
【抽出案件について(東海財務局)】
落札率が高い一般競争入札案件を抽出
  • 契約件名:法定外公共物図面管理システムソフトウェア改修業務
  • 契約相手方:株式会社フォトロン(法人番号 7010001136331)
  • 契約金額:4,082,400円
  • 契約締結日:平成28年9月29日
  • 担当部局:東海財務局
1者辞退しているが、理由は何か。 他社が構築したシステムの改修であり、コスト・採算性を考慮の上、経営上の判断をしたものと考えている。
予定価格の積算方法は、業者にも分かるのか。 予定価格の積算方法は、業者には示していないので分からないようになっている。
他の財務局も同じシステムを使用しているのか。 本件システムは、当局が他の財務局のシステム改修も一括して行っており、同じシステムを使用している。
東海財務局が、他の財務局のソフトウェア改修業務も一括して調達した理由は何か。 汎用的な物品・役務の調達については、事務の省略化を図るなどの観点から幹事局が全国分を一括で調達する取組みを進めており、本件については当局が幹事局となったものである。
【契約一覧表について(東海財務局)】
●案件番号10
 「城北住宅外16住宅16水道施設清掃等委託業務」
1者応札の改善策を教えてほしい。 1者応札の改善策として、競争参加資格の拡大を検討している。
【抽出案件について(名古屋税関)】
1者応札案件を抽出
契約件名:
  1. 1乗用自動車(普通ハッチバックタイプ)1台の交換購入
  2. 2乗用自動車(軽自動車)1台の交換購入
契約相手方:
  1. 1株式会社ミリオンオートサービス(法人番号6180301013396)
  2. 2同上
契約金額:
  1. 11,959,267円
  2. 21,317,087円
契約締結日:
  1. 1平成28年7月28日
  2. 2平成28年7月28日
担当部局:名古屋税関
1者応札になった要因は何か。 メーカー系列の販売会社の多くは、今回の入札規模で設定された入札参加等級と異なるため、入札に参加できなかったことが要因の一つと考える。
1者応札解消に向けて、何か対策は考えているか。 入札参加等級に該当する者に、入札の参加を勧奨することで、1者応札の解消に努めたい。
総合評価落札方式であるが、何を評価しているのか。今回は、1者応札なので、総合評価による競争は行われていないのか。 環境性能(燃費)と入札価格を総合的に評価している。今回は、1者応札のため、実質的には総合評価による競争は行われていない。
仕様書において、応札可能な車種が1種類に限られるような仕様になっていないか。 1車種に応札が限定されるような仕様でないことは確認している。
【契約一覧表について(名古屋税関)】
●案件番号3
 「埠頭監視カメラシステムの賃貸借」
契約の相手方に2者記載があるが、契約について説明されたい。 メーカーはシステムを構築及び保守を行い、また、リース会社は構築されたシステムをメーカーから買い取り、税関に賃貸借している。そのため、税関、メーカー及びリース会社の3者契約となり、契約の相手方に2者記載している。
1者応札になっている要因は何か。 システム規模が大きいという技術的なことやシステム構築に時間が必要という時間的なことが要因と考える。今回の仕様では、納入までの準備期間を約6ヶ月と十分確保しているが、今後も可能な限り準備期間を確保し、1者応札の改善に努めたい。
●案件番号15
 「広域監視艇「はごろも」船体維持修繕」
1者応札になっている要因は何か。 船舶の修繕は、定繋港近在の造船業者が少数であることが要因と考える。今後も、入札の参加を勧奨するなどして、1者応札の改善に努めたい。