財務省第8入札等監視委員会
令和元年度第1回定例会議議事概要
開催日及び場所 | 令和元年9月9日(月) 名古屋国税総合庁舎4階会議室 | ||
---|---|---|---|
委員 | 委員長 | 河邊 伸二(名古屋工業大学 大学院教授) | |
委員 | 宮ア 陽平(宮ア陽平公認会計士税理士事務所 公認会計士) | ||
委員 | 井上 裕介(井上法律事務所 弁護士) | ||
審議対象期間 | 平成31年4月1日から令和元年6月30日まで | ||
契約の現状の説明 | 審議対象期間に係る契約一覧表について | ||
抽出案件 | 3件 | (備考) | |
競争入札(物品役務等) | 1件 | 契約件名 | 業務システム開発・運用支援業務 |
契約相手方 | 株式会社ピコ・ナレッジ (法人番号4180001017039) |
||
契約金額 | 12,312,000円 | ||
契約締結日 | 平成31年4月1日 | ||
担当部局 | 名古屋国税局 | ||
競争入札(物品役務等) | 1件 | 契約件名 | 東海財務局一般廃棄物収集運搬業務(単価契約) |
契約相手方 | 昭和サービス株式会社 (法人番号2180001036998) |
||
契約金額 | 999,485円 | ||
契約締結日 | 平成31年4月1日 | ||
担当部局 | 東海財務局 | ||
競争入札(物品役務等) | 1件 | 契約件名 | 清水港において使用する監視艇用燃料油の購入に係る単価契約 軽油 JIS K2204 220,000ℓ |
契約相手方 | 株式会社稲葉石油 (法人番号4080001012504) |
||
契約金額 | @88.02円/ℓ | ||
契約締結日 | 平成31年4月1日 | ||
担当部局 | 名古屋税関 | ||
委員からの意見・質問、それに対する回答等 | 以下のとおり | ||
委員会による意見の具申又は勧告の内容 | なし |
意見・質問 | 回答 |
---|---|
【抽出案件について(名古屋国税局)】
1者応札であり、落札率が高い案件を抽出 |
|
|
|
1者応札となった要因は何か。 | 本業務に従事する者は、システム開発及びシステム障害に迅速に対応可能な高いスキルがあること及び情報漏えいを防止するためのセキュリティや個人情報保護に関する教育を受けていること等を条件にしており、入札を辞退した2者からは、当該条件を満たす人材を確保することが困難であったと聞いている。 |
落札率が高くなった要因は何か。 | 予定価格の積算に当たっては、見込従事時間に公表積算資料の該当項目の時間単価を乗じて算出した金額及び落札業者を含む複数者から徴した参考見積金額のうち、最も安価な金額を採用し、結果的に、落札率が高くなったものである。 |
1者応札解消のためには、参考見積書を徴した業者以外にも働きかけを行った方がよかったのではないか。 | 業務等に関心を持ち、入札説明を受けたものの入札参加を取りやめた業者等から取りやめを決定した要因及びどのような状況になれば参加が可能と考えるかなど聴き取り調査を行いその結果を集約して検討するなどした上で対応可能なものは以後の入札に反映させていきたい。 |
入札説明を行った3者に同族会社等の関係はあるか。 | 同族関係はなく、独立した3者である。 |
【契約一覧表について(名古屋国税局)】
|
|
●案件番号2 「新城税務署防水改修工事」 | |
落札率が低くなった要因は何か。 | 落札業者は、防水専門業者であり、防水工事に強みがあることから、より安価な応札金額になったのではないかと考えられる。また、落札業者からは、販路拡大という面があるとも聞いている。 |
本案件の結果は、今後の予定価格の設定に影響するか。 | 今後、落札業者の入札参加も見込まれるが、参考見積りを徴する等して、業界情報を的確に把握するとともに引き続き適正な予定価格の積算に努めてまいりたい。 |
●案件番号25 「ガソリン携行缶を収めたジュラルミンケース搬送業務(2コース)」 |
|
どのような業務か。 | ガソリン検体の分析のため、各税務署において買い上げたガソリンを国税局へ搬送する業務である。 |
●案件番号53 「社会保険関係手続の代行業務」 |
|
落札率が低くなった要因は何か。 | 落札業者からは、前年度の結果を踏まえたこと及びITを活用することで、人件費を下げたことも入札金額を抑えることができた要因であると聞いている。 |
●案件番号63 「時報作成業務」 |
|
どのような業務か。 | 職員向け広報誌を作成する業務である。 |
●案件番号80、81 「ロールカーテンの購入」「ブラインドの購入」 |
|
入札の結果、落札業者が同一で落札率に開差あるが、案件としてどのような違いがあるか。 | 「ロールカーテンの購入」については、西日防止策として、初めて入札を行ったもので、過去の調達実績がなく調整率は採用していない。一方「ブラインドの購入」については、過去の調達実績を基に算出した調整率を乗じて予定価格を積算していることから落札率に開差が生じた。 |
意見・質問 | 回答 |
【抽出案件について(東海財務局)】
1者応札であり、落札率の高い案件を抽出 |
|
|
|
1者応札となった理由は何か。 | 開札から業務開始日までの期間が短く、事業者側の十分な準備期間を確保していなかったことが主な原因と考えている。 |
過年度は複数者からの応札はあったのか。 | 昨年度までは、オープンカウンタ方式による見積徴取の方法により契約相手方を決定しており、H30年度は二者から見積書の提出があった。 |
開札から業務開始日までの期間を相当程度確保することで応札者の増加が見込まれるのであれば、契約相手方の決定時期を前倒しするなどして一者応札の改善に努めて頂きたい。 | 次回調達に際しては、契約相手方の決定時期を含め、調達手続きの前倒しを図るなどして一者応札の改善に取組んでまいりたい。 |
【契約一覧表について(東海財務局)】
|
|
●案件番号2 「名古屋市内・武豊町内19風呂釜各所修繕工事(単価契約)」 ●案件番号3 「静岡地区19風呂釜各所修繕工事(単価契約)」 |
|
いずれの案件も一般的な建築物の維持管理業務であり、他の応札者があっても良いと思われるが、一者応札となった理由は何か。 | いずれも宿舎の維持管理業務のため、緊急修繕の発生時には夜間や休日を問わず短期間での対応を求めており、人員確保の視点から敬遠された可能性があると考えている。 |
同種のシャワー付バランス風呂釜の取替工事であっても、静岡地区(@214,920円/台)と名古屋地区(@131,760円/台)では契約単価に差があるが、この理由は何か。 | 静岡に比較して名古屋の方がバランス風呂釜の取替工事数が多い地区であるため、規模による経済性が働いているのではないかと考えられる。 |
意見・質問 | 回答 |
---|---|
【抽出案件について(名古屋税関)】
1者応札であり、落札率の高い案件を抽出 |
|
|
|
過去、落札者以外の業者による入札はあったのか。 | 清水港の給油業者が限られており、落札者の1者入札が続いている。 |
1者応札を解消するために調達エリアを広げる等の対応策は考えられないか。 | 調達エリアを広げると、給油地へ赴くために燃料を消費しなければならず、難しいと考える。 |
【契約一覧表について(名古屋税関)】
|
|
●案件番号68 「諏訪出張所の建物賃貸借契約及び本物件において使用する電気料金の支払に関する契約」 |
|
内陸部である諏訪に税関が必要な理由は。 | 輸出通関手続き等を行う企業の行政需要に対応するため、内陸部の流通拠点にも税関を設置している。 |