1 酒類鑑評会の趣旨

平成25酒造年度(平成25年7月1日以降)に管内で製造された清酒及び本格しょうちゅうの品質評価等を行い、その結果に基づき特に優秀な酒類製造技術を有すると認められた酒類製造者及び杜氏等製造責任者を顕彰することにより、酒類製造技術基盤の強化及び酒類の品質向上を図り、もって酒類業の健全な発達に資することを目的とするものです。

2 品質評価

(1) 日程等

品質評価は、次の日程により熊本国税局鑑定官室において実施しました。

区分 清酒 本格しょうちゅう
予審 平成26年3月14日(金) 平成26年2月27日(木)
及び2月28日(金)
決審 平成26年3月19日(水) 平成26年3月20日(木)

(2) 品質評価会 品質評価員名簿(清酒部門 本格しょうちゅう部門

清酒部門は、予審16名、決審16名の品質評価員により実施しました。
 本格しょうちゅう部門は、予審はA班(芋・黒糖)14名、B班(米・麦・そば・その他)12名の品質評価員で実施し、決審はA班12名、B班12名の品質評価員で実施しました。

(3) 品質評価方法等

予審は、製造・貯蔵工程中に発生したと考えられる香味の欠点がない酒を評価しました。決審は、香・味・調和の優劣を高く評価しました。
 品質評価会の模様は以下のとおりです。

○清酒部門
清酒部門
○本格しょうちゅう部門
本格しょうちゅう部門

3 出品及び優等賞状況

(1) 出品状況

イ 清酒部門

熊本酵母吟醸酒の部:16場から69点
その他の吟醸酒の部: 7場から29点
※) 熊本酵母吟醸酒の部とその他の吟醸酒の部で、1場につき各5点以内かつ両方の部合わせて6点以内まで出品可能としています。

ロ 本格しょうちゅう部門
:115場から272点
:33場から69点
:66場から142点
:5場から8点
:19場から36点
その他 :6場から7点

※) 原則として、1場につき各原料2点以内かつ、1場につき合計7点まで出品可能としています。

ハ 研究会区分(表彰の対象外)

燗酒の部(清酒):9場から16点
貯蔵酒の部(本格しょうちゅう):11場から11点

(2) 優等賞

イ 清酒部門

熊本酵母吟醸酒の部:6場から14点
その他の吟醸酒の部:3場から3点

ロ 本格しょうちゅう部門
:47場から66点
:14場から20点
:27場から45点
:2場から2点
:7場から8点
その他 :3場から3点

4 優等賞名簿

(1) 清酒部門 清酒部門 優等賞名簿

  熊本酵母吟醸酒 その他の吟醸酒 合計
出品場数 16 7 23
優等賞場数 6 3 9

(2) 本格しょうちゅう部門 本格しょうちゅう部門 優等賞名簿

原料名 甘藷 そば 黒糖 その他 合計
県名等
熊本 出品場数 9 21 10 - - 1 41
優等賞場数 3 10 1 - - - 14
大分 出品場数 2 1 21 - - 2 26
優等賞場数 - - 16 - - 1 17
宮崎 出品場数 26 1 14 5 - 2 48
優等賞場数 10 - 3 2 - 2 17
鹿児島 出品場数 78 10 21 - 19 1 129
優等賞場数 34 4 7 - 7 0 52
全管 出品場数 115 33 66 5 19 6 244
優等賞場数 47 14 27 2 7 3 100

5 本年鑑評会の特徴

(1) 清酒

熊本酵母で造られた吟醸酒は、吟醸酒特有の穏やかな芳香と九州の酒らしい重厚な味わいがありました。
 熊本酵母以外の酵母で造られた吟醸酒は、果実様の甘い芳醇な香りがあり、味は淡麗できれいな仕上がりとなっていました。

(2) 本格しょうちゅう

本格しょうちゅうは、いずれの原料においても高レベルな酒質に仕上がっていました。
 特に原料特性や製造方法による特徴が巧みに引き出されており、しょうちゅうの香味の多様性を伺える出品酒が並びました。

本格しょうちゅう出品状況(県別・原料別出品点数)

原料別の本格焼酎出品点数を県別に表した図

(注) 数値は出品点数を表す。