寺沢氏
 活性化事業については、現在も進行中のプロジェクトがかなりあると思うのですけれど、そういったことを前提にして、これは「推進」という言葉が出てきているのだと思うのですけれど、そういう意味では、もう既に国のお金を使っているということだろうと思います。

田中氏
 よろしいでしょうか。活性化事業ということにつながる点かと思うのですけれど、ハで小売業の健全な発達というふうな、産業の発達というふうなことが書いてありますけれども、ご存知のように中小企業基本法が変わって、大小の差の補正というふうなことから、活力ある多数というふうな考え方が強く出てきているのですね。そういう意味では、やはり健全な発達とともに、酒販店も活力ある多数を形成しているわけで、その辺のもう少し、先ほど寺沢先生の方からもお話ありましたように、どうも閉鎖的になっているので、もう少しベンチャー的な、例えばソムリエのような資格を持っている人が、お惣菜とかワインとかで新しいお店をつくっていくと。そういう新規参入というのをチェーン店のコンビニみたいなものだけでなくて、もっといろんな形で出てくる可能性がある。そういう豊かな食文化に貢献するような、そういう活力のある多数というものをもっと引き出していく、そういう側面があってもいいのではないかなと思います。

奥村座長
 今の点、よろしいですか。何かご意見ありますか。

若尾酒税企画官
 活性化事業というところでかなり広く読んでいるつもりではいたのですが。

田中氏
 この活性化事業そのものはいいのですけれど、できれば酒類業の健全な発達と、あるいは健全でもう少し元気を出せみたいな、元気のあるというようなものが一言ぐらいあれば。

奥村座長
 括弧の中に入れるのが一番よろしいということですか。活性化事業は括弧してあるものですから。

田中氏
 ハですね。ハの酒類業の健全で活力のある発展とか何か。

奥村座長
 はい、わかりました。もう少し「Looking forward」な言葉をちょっと一言、ハの文章の方で……。わかりました。
 いろいろなお立場からいろいろなご意見を賜りまして、多分、いろいろご不満もおありのところも多いかと思いますけども、何とか報告書めいたものまで到達しました。ご協力いただいてありがとうございました。9回ご参加いただいて、この後のスケジュールにつきましては、先ほどご案内の新聞記事のような動きもございますので、若干流動的なところも残っていまして、また取りまとめまでのスケジュールについてご連絡させていただくことがあろうかと思います。もし、また必要があればということなのですが、また懇談会をお願いすることになる可能性も少し残しているところです。
 それから、今回は小売業を中心にして検討を深めていただいておりますが、酒類については小売業以外のところも深くかかわっておりますので、またいずれ他のテーマでご意見を伺える機会があればと考えております。
 とりあえず、若干流動的なところがございますが、今日のところはこれで散会とさせていただきまして、いろいろご指摘いただきました事柄については、事務局の方を中心に文章等検討していただき、私も必要があれば修文作業に加わらせていただくということで、よろしゅうございますでしょうか。
 それでは、どうもありがとうございました。
 あと事務局の方から何か。審議官の方から、どうぞ。

大西審議官
 昨年の暮れに、この懇談会を始めましたときに申し上げた、いわゆる小売の話だけではなく、酒類業全体の観点から、また基本的には未成年者飲酒の問題など、広い話を持ちかけさせていただきまして、これはある意味で文化論とか、あるいは未成年者に対する飲酒防止のための教育とは何かというような、大変造詣の深い話を勉強させていただきました。また私どもが扱っています酒類業全体についての一定の像をご議論いただきまして、大変感謝をしているところでございます。まだ、今日これで取りまとめということではございませんので、座長のご指示のもとに事務局としても、またまとめる作業を進めることとなります。
 先ほど座長が最後におっしゃいましたが、考えてみますと、小売業に限りませんので、また今後、いろいろなテーマを検討しなければいけない機会もあるかなと思います。またそういうときに、どうぞお許しをいただければ、ご議論に参加していただければというふうに思ったりもしております。
 ということで、本日も大変お世話になりましてありがとうございました。御礼申し上げます。

奥村座長
 どうもありがとうございました。

―― 了――

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