開催日及び場所 平成30年12月20日(木)札幌第1合同庁舎 11階 北海道財務局大会議室
委員 委員長 岸本 太樹(北海道大学大学院法学研究科・教授)
委員 道尻 豊(はやみち法律事務所・弁護士)
委員 富樫 正浩(公認会計士富樫正浩事務所・公認会計士)
審議対象期間 平成30年7月1日(日)〜平成30年9月30日(日)
契約の現状の説明 審議対象期間の契約一覧について(別紙参照
抽出案件 4件 (備考)
競争入札(公共工事) 1件
契約件名 幌北住宅(501棟ほか2棟)浴室改修その他工事
契約相手方 東成建設株式会社
(法人番号9450001002124)
契約金額 143,640,000円
契約締結日 平成30年7月11日
担当部局 北海道財務局
随意契約(公共工事) −件 無し
競争入札(物品役務等) 3件
契約件名 監視艇「しらかみ」船体部定期検査修繕
契約相手方 有限会社半田造船鉄工所
(法人番号4440002003589)
契約金額 17,496,000円
契約締結日 平成30年8月9日
担当部局 函館税関
契約件名 函館税関コンテナ貨物大型]線検査装置の賃貸借契約
契約相手方 株式会社IHI検査計測
(法人番号4010701000913)
契約金額 454,601,160円
契約締結日 平成30年8月24日
担当部局 函館税関
契約件名 電子計算処理に係るシステム開発等(新元号改修)業務委託
契約相手方 株式会社サンコー
(法人番号2430001019011)
契約金額 2,268,000円
契約締結日 平成30年8月21日
担当部局 札幌国税局
随意契約(物品役務等) −件  
応札(応募)業者数1者関連 2件
契約件名
  • 監視艇「しらかみ」船体部定期検査修繕
  • 電子計算処理に係るシステム開発等(新元号改修)業務委託
委員からの意見・質問、それに対する回答   別紙のとおり
委員会による意見の具申   無し
意見・質問 回答
【事案1】
契約件名 幌北住宅(501棟ほか2棟)浴室改修その他工事
契約相手方 東成建設株式会社
(法人番号9450001002124)
契約金額 143,640,000円
契約締結日 平成30年7月11日
担当部局 北海道財務局
 
 過去の同種工事の入札参加者数、落札率はどのようになっているか。  過去2年間で同種工事を2回実施しており、一方が入札参加者2者、落札率79.4%、もう一方が6者、93.0%となっている。
 当該工事は一般的な工事と考えるが、入札参加者が少なかったことの原因は何か。
 今回の工事は戸数を分割することにより、より多くの入札参加者が見込まれコストを下げることができるのではないか。
 発注時期によるものや、近年は札幌市内の設備業者、電気業者が多忙な状況であることが原因と考えている。
 今後は、発注時期を早めることや、規模についても勘案しながら入札を実施したい。
 工事については、細かな内容や使用する機器等についても決まっているのか。  設計段階で詳細な寸法が決まっているが、機器等については規格の範囲内であれば機器の選定は可能である。
 ただし、工事施工時には、設計図面と異なっていることがあり、その場合は設計変更で対応している。
 設計変更が生じ、工事金額が増額された場合、結果論として、契約金額が応札に至らなかった業者の応札額と変わらなくなるということはあるのか。  結果的には応札に至らなかった業者の応札額と変わらなくなることもある。
 しかし、設計変更により増額されており、仮に落札に至らなかった業者が工事を実施していたとしても、更に高い応札額となったと考えられる。
【事案2】
契約件名 監視艇「しらかみ」船体部定期検査修繕
契約相手方 有限会社半田造船鉄工所
(法人番号4440002003589)
契約金額 17,496,000円
契約締結日 平成30年8月9日
担当部局 函館税関
 
 上架し、修繕可能な造船所が限られているとのこと、総数はどのぐらいなのか。  今回の資格条件では北海道内に6者程度と認識している。
 函館近辺に6者ということなのか。  道内に分散しており函館は2者。この他、釧路・増毛・広尾・根室に1者ずつあるようである。
 函館以外の遠方の業者が落札することもあるのか。  過去に事例はあるが、漁船等、受け入れる船舶の種類も異なるようで、そのような理由で応札してこない業者がいると推測している。
【事案3】
契約件名 函館税関コンテナ貨物大型]線検査装置の賃貸借契約
契約相手方 株式会社IHI検査計測
(法人番号4010701000913)
契約金額 454,601,160円
契約締結日 平成30年8月24日
担当部局 函館税関
 
 落札者のほか、他の応札者においても落札者に近い価格で応札しているが、予定価格との開きについてはどのように考えているか。  極めて特殊な設備であり、予定価格の算出にあっては限られた業者からの見積もりなども参考としている。落札後の聞き取りによれば、全国各地の同様契約案件で落札できなかったことが数件あり、今回の函館の契約ではどうしても落札したいということで業者側の努力があったということのようである。
 予定価格算出根拠そのものについてはどう考えているか。  機器自体の価格は大きく変動するものではなく、輸入部材の為替変動があるぐらいである。過去の当関、他税関の落札状況を見ても、業者間での競争結果と認識している。
【事案4】
契約件名 電子計算処理に係るシステム開発等(新元号改修)業務委託
契約相手方 株式会社サンコー
(法人番号2430001019011)
契約金額 2,268,000円
契約締結日 平成30年8月21日
担当部局 札幌国税局
 
 当該契約に係るシステムは、本件契約業者が開発したシステムか。  当該契約に係るシステムは、平成12年に本件契約業者以外の業者が開発したシステムであるが、平成23年にシステム改修を行った際に本件契約業者が落札し、以降のシステム改修については本件契約業者が行っている。
 開発からこれまでのシステム改修(小口を含む。)契約に係る応札状況はどうか。  過去に2者の応札があった事例もあるが、前回のシステム改修契約については、1者応札であった。
 本契約の調達時においては、1者応札を回避するため、複数業者への声掛けや、競争参加資格をB等級まで拡大する等により対応したところであるが、結果的に1者応札となったものである。
 予定価格はどのように算出しているか。  予定価格については、作業工数に市販の積算資料に掲載されている労務単価を乗じて算出している。
 作業工数については、システムを保有している部署から作業内容を聴取し、精通業者からの意見を参考に、システム改修に必要な作業工数を決定しているところである。
 落札率が高くなった要因は何か。  当該予定価格の算出に当たっては、昨今の人件費の上昇を考慮しつつ、1回目の入札で不落となることも想定していたところであるが、結果として1回目で落札となったものである。
 なお、システム開発については、本契約以外においても、基本的な価格の構成が同様になるものと考えられ、業者も熟知していることから、それが高落札率の要因のひとつとなった可能性があると考えている。