池原文子さん(やんばる酒造株式会社)

受賞の連絡を受けたお気持ちはいかがですか。

日頃頑張ってやってきたことが評価をされたということに対して、本当に今まで味わったことのないような驚きと喜びを感じて、すごく興奮しました。

どの程度の年数、ブレンドを担当されていますか。

経験は3年ほどです。
 弊社の製品ではブレンドのものがそこまで多くないという状況でしたが、3年くらい前からブレンドする際の比率などを考えるようになりました。
 官能評価は、4年ほど前の中核人材事業で勉強したのがきっかけになりました。

今回の鑑評会出品酒のブレンドに際して特に留意した点はありますか。

人にはそれぞれの個性があるように、お酒にも作りや貯蔵の方法によって個性が出てくるものだということは前から感じておりました。また、鑑評会に出品をしていく中で、単一の酒質ではなかなか評価を得られなかったということもありました。
 我々の持っているその個性的なお酒について、ブレンドすることによってその良さが一番引き出せることを目指して、今回のブレンドを行いました。

ブレンダーとして日頃気を付けていることはありますか。

体調を崩さないということ。少しでも自分の鼻とか喉とかの感度が良くないなっていう時には、すぐ病院にかかったりしています。

今後の抱負についてお聞かせください。

お酒が人と人とをつなぐツールであるということを忘れずに、頑張っていきたいと思っています。そしてそれが私たちの酒と姿勢に表れていったらいいなと思っています。
 コロナの影響でお客様に会えないことが続いていましたが、実は、この2021ブレンドに関してはオンラインで、ファンの皆様に味わっていただいて、その酒質を皆さんで確認をして、完成させたというようなお酒になります。
 そのお酒が評価を頂いたということは、わたしたち酒造所だけではなく、一緒に頑張ってやってくれた、見守ってくれたお客様がいてこそで、喜びもひとしおです。

ブレンダーを目指す人へのメッセージはありますか。

ブレンダーにすごく興味があるということであれば、是非その分野を追求してください。我々業界の人間は、若手の皆さんの後押しが出来るような環境を整えておきます。
 是非泡盛業界に喜んで入ってきてください。お待ちしています。

〇藤井誠沖縄国税事務所長(左)と松永享沖縄県商工労働部長(右)と記念撮影
藤井誠沖縄国税事務所長(左)と松永享沖縄県商工労働部長(右)と記念撮影