伊藝壱明さん(瑞泉酒造株式会社)

受賞の連絡を受けたお気持ちはいかがですか。

信じられなかったです。
 鑑評会の受賞は目標の一つにはしていますが、とてもレベルの高いコンペティションですので、その中で自分が選ばれるなんて想像していませんでした。連絡をいただいた時は鳥肌が立って頭がグワァーッと熱くなる感覚がありました。ですから、とても誇りに思いますし光栄です。いつもブレンドに集中して取り組めているのは特別なことだと思います。社の上司や同僚、そして家族に感謝しています。

どの程度の年数、ブレンドを担当されていますか。

7年目です。
 入社して15年目になりますが入社当時から自社の利き酒は行っていました。
 沖縄国税事務所鑑定官が講師となり実施された沖縄型産業中核人材育成事業(2017−19)によって自身の利き酒能力が向上したと実感しています。いろいろありますが、大きな点は酒質を数値で評価する習慣が身に付きました。

今回の鑑評会出品酒のブレンドに際して特に留意した点はありますか。

香ばしく甘い香り、そして甘さを引き立てるなめらかさを重視しました。
 上立ちから綿菓子、焼いたバナナのような甘い香り。そして口に含むとなめらかさと黄金糖のような香ばしく柔らかな甘みを感じます。

ブレンダーとして日頃気を付けていることはありますか。

目の前の酒に対して先入観を持たないように、客観的に利いてその個性を把握するようにしています。体調にも気を付け、よく鼻うがいをします。

今後の抱負についてお聞かせください。

もっとブレンドによる表現の幅を広げていけるよう追求したいです。

ブレンダーを目指す人へのアドバイスはありますか。

アドバイスを云うには私はまだまだです。でも自分の周りの人の、優れていると思えるところから何かを学びたいと思っています。
 向き不向きはないと思いますが、美味しい食事、お酒、とくに香りに関心がある人は楽しいかもしれません。

〇小平忠久沖縄国税事務所長(左)と嘉数登沖縄県商工労働部長(右)と記念撮影
小平忠久沖縄国税事務所長(左)と嘉数登沖縄県商工労働部長(右)と記念撮影