財務省第8入札等監視委員会
令和5年度第2回定例会議議事概要
開催日及び場所 | 令和5年12月11日(月) 名古屋国税総合庁舎8階会議室 | ||
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委員 | 委員長 | 河邊 伸二 (名古屋工業大学 大学院教授) | |
委員 | 宮ア 陽平 (宮ア陽平公認会計士税理士事務所 公認会計士) | ||
委員 | 中島 健一 (中島総合法律事務所 弁護士) | ||
審議対象期間 | 令和5年7月1日から令和5年9月30日まで | ||
契約の現状の説明 | 審議対象期間に係る契約一覧表について | ||
抽出案件 | 1件 | (備考) | |
競争入札(物品役務等) | 1件 | 契約件名 | 株式価値算定業務 |
契約相手方 | EYストラテジ−・アンド・コンサルティング株式会社 (法人番号6010001107003) |
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契約金額 | 49,852,000円 | ||
契約締結日 | 令和5年8月2日 | ||
担当部局 | 名古屋国税局 | ||
競争入札(物品役務等) | 1件 | 契約件名 | 静岡合同庁舎R5冷却塔更新工事 |
契約相手方 | 株式会社大和工機 (法人番号3080001003173) |
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契約金額 | 44,440,000円 | ||
契約締結日 | 令和5年8月31日 | ||
担当部局 | 東海財務局 | ||
競争入札(物品役務等) | 1件 | 契約件名 | 監視艇「やはぎ」船体維持修繕 |
契約相手方 | 形原造船株式会社 (法人番号4180301010882) |
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契約金額 | 2,959,000円 | ||
契約締結日 | 令和5年7月6日 | ||
担当部局 | 名古屋税関 | ||
委員からの意見・質問、それに対する回答等 | 以下のとおり | ||
委員会による意見の具申又は勧告の内容 | なし |
意見・質問 | 回答 |
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【抽出案件について(名古屋国税局)】
一者応札及び落札状況に着目した案件を抽出 |
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契約金額が高額であるが、業務内容は何か。 | 関連会社20社を含む、非上場株式会社1社の株式価値算定業務である。 業務の特殊性により、仕様書において情報開示に限りがあることから、業者においては業務予測が難しく、契約金額が高額となったものと考えている。 |
一者応札解消に向けた検討はしているか。 | 可能な限り、仕様書に業務内容等情報を織り込むほか、十分な公告期間を確保するなど、複数応札となるよう努めていきたい。 |
業務内容が特殊であり、仕様書において情報開示が難しく契約金額が高額となることは承知しているが、業務履行後には、見積金額及び契約金額の妥当性の判断やこれらの実績を蓄積し、今後の適正な予定価格の算定や一者応札解消に繋げてもらいたい。 | 今回の結果等を踏まえ、今後の適正な予定価格の算定や一者応札解消に繋げていきたいと考えている。 |
【契約一覧表について(名古屋国税局)】
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●案件番号 1、2、3 「年末調整関係・法定調書関係用紙等の封入等業務(1コース)(2コース)(3コース)」 |
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入札書の提出期限を緩和した結果、応札者が前年から増加した点は評価する。過去から一者応札であったのか。 | 年度により一者、複数それぞれである。各コースの開札直前まで、入札書を提出できるようにした結果、応札者が増加し競争性を高めることができたと考えている。 |
●案件番号 14、15、16 「税務署庁舎等の機械警備委託業務(1コ−ス)(2コース)(3コース)」 |
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各コース同じ業者が落札しているが、落札状況はどのようになっているか。 | エリア別にコース分けし調達している案件であり、対象となる税務庁舎等と業者の営業拠点との距離の遠近により、コースごとの入札金額等落札状況は区々である。 |
●案件番号 87 「電子地図の補正入力等業務」 |
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業務内容は何か。 | 路線価を作成する際の、財産評価システムよる地図データ補正、倍率評定作業図の作成及び補完記入等業務である。 3者応札があったものの、3度入札を実施しても予定価格を下回った者がいなかったことから、随契交渉を経て随意契約したものである。 |
意見・質問 | 回答 |
【抽出案件について(東海財務局)】
一者応札及び落札状況に着目した案件を抽出 |
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仕様書に更新前の冷却塔のメーカー仕様表等が添付されているが理由は何か。また、設置から30年ほど経過しているが、技術進歩により当時よりも性能の高い製品が製造されているのではないか。 | 仕様書の添付資料は、応札者に更新前の機器の性能を具体的に示し、今回の調達では同等以上の機器により更新する必要があることを説明するものである。 性能については、例えば空調システム全体を更新するのであれば技術進歩の恩恵も大きいと考えるが、今回は冷却塔のみの更新であり、既存の空調システムの機能に適合した性能があれば十分である。 |
意見・質問 | 回答 |
【契約一覧表について(東海財務局)】
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●案件番号8 「令和5年度文教住宅外2住宅建築改修工事設計業務(2)」 |
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抽出案件が1者応札となった理由として地域における技術者不足を挙げていた。他方、当該案件も同一地域であるが複数の応札者がある。技術者不足の影響には差があるのか。 | 当該案件は設計業務であり抽出案件とは業種が異なる。複数応札については、当局の発注時期や人員配置を含む応札者の社内事情といった条件が合致した結果と考えられる。 |
設計業務の完了後に予定される本体工事についても、技術者不足の影響があり得るのか。 | 一般論として建設業界の人手不足感は強いことから、本体工事の入札が不調となる可能性はある。早期の入札執行により対応していきたいと考えている。 |
●案件番号14、16、19 「小鹿住宅外3住宅23維持管理業務委託(2)」、「文教住宅23維持管理業務委託」、「津東住宅外10住宅23維持管理業務委託」 |
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3住宅を奈良県の同一事業者が落札している。番号19の津東住宅の案件のみ1者応札となっているが、地元事業者の参入がないのか。 | 公務員住宅の維持管理業務に対応できる体制を有する地元事業者がなく、複数地域で落札実績のある奈良県の事業者が落札している。 |
●案件番号22 「国有財産の売払いに係る媒介業務(静岡市葵区浅間町2−31−6 外1筆 外2件)」 |
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予定価格の算定方法は。 | 土地の売却価格に対応する割合を乗じて算定している。 |
応募者数が1者となった原因はあるか。 | 売払い物件を明示して広く公募しているが、応募のあった業者以外は興味を示さなかったものであり、明確な原因はない。 |
意見・質問 | 回答 |
【抽出案件について(名古屋税関)】
一者応札及び落札状況に着目した案件を抽出 |
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本件が1者入札となった理由の一つとして、作業所までの曳航費用(三河湾を超える部分)を業者負担としており、遠方の業者が価格面で対抗しづらいことが考えられるとの説明があったが、物価高や人件費高騰といった情勢の変化を注視しつつ、業者負担の範囲を含めて、必要に応じて仕様を見直す等して、引き続き、1者入札の解消に努めていただきたい。 | 委員から頂いたご意見を踏まえ、特に造船業界を取り巻く諸情勢の変化を注視しつつ、仕様の見直しについて不断の検討を行っていく。 |
【契約一覧表について(名古屋税関)】
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●案件番号1「中部国際空港第1旅客ターミナルビルCIQ施設空調設備部品更新工事」 | |
本件が1者入札となった理由は何か。 | 入札に関心を示していた業者はあったが、人繰りが困難等の社内事情により入札を見送ったことによるものと承知している。 |
本件の落札率が低い理由として、税関が想定していた工期よりも短期間での施工が可能と判断したためとの説明があったが、業者側が工期を短縮することで人件費を圧縮できた結果という理解でよいか。 | 業者側が工期を短縮することで、人件費を圧縮できた結果である。 |