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平成29事務年度における法人税等の課税事績について（全管）

1　法人税の申告事績の概要（全管）

申告所得金額は5年連続で増加し、申告税額も4年連続で増加

○　平成29事務年度における熊本国税局管内の法人税の申告件数は113,846件で、その申告所得金額の総額は8,175億円と前年度に比べ826億円（11.2％増）増加し、申告税額の総額は1,627億円と前年度に比べ143億円（9.7％増）増加した。

○　申告所得金額、申告税額は、いずれも過去10年間では、最高値である。

（注）　平成29年4月1日から平成30年3月31日までに終了した事業年度に係る申告について、平成30年7月末までに申告があったものを集計している。

●　法人税の申告件数等の状況
年度等 H28 H29 前年対比
項目
申告件数 件 113,508 113,846 100.3％
申告所得金額 億円 7,349 8,175 111.2％
申告税額 億円 1,484 1,627 109.7％

黒字申告割合は34.4％と、7年連続で上昇

○　黒字申告割合は34.4％と、前年度に比べ、1.8ポイント増加した。

○　黒字申告割合は、過去10年間では最高値である。

●　黒字申告割合の状況
年度等 H28 H29 前年対比
項目
申告件数 件 113,508 113,846 100.3％
黒字申告割合 ％ 32.6 34.4 1.8P
●　法人税の申告の状況
年度等 H28 H29 前年対比（％）
項目
法人数の状況 件 118,895 120,139 101.0
法人税の申告の状況 1 申告件数 件 113,508 113,846 100.3
2 申告割合 ％ 92.9 93.1 0.2P
3 黒字申告割合 ％ 32.6 34.4 1.8P
4 申告所得金額 億円 7,349 8,175 111.2
5 黒字申告1件当たり所得金額 万円 1,984 2,090 105.4
6 申告欠損金額 億円 3,044 2,418 79.4
7 赤字申告1件当たり欠損金額 万円 398 324 81.3
8 申告税額 億円 1,484 1,627 109.7
●　地方法人税の税額の状況
年度等 H28 H29 前年対比
項目
申告税額 百万円 6,730 7,441 110.6

2　法人税等の調査事績の概要

法人税の申告漏れ所得金額の総額は196億2,200万円
追徴税額は43億5,500万円

○　大口・悪質な不正計算が想定される法人など調査必要度が高い法人3,545件（前年対比138.5％）について実地調査を実施した。

○　法人税について非違があった法人は2,486件（実地調査件数の70.1％）である。

○　申告漏れ所得金額は196億2,200万円、そのうち不正所得金額は70億5,900万円（申告漏れ所得金額の36.0％）、追徴税額は43億5,500万円と、前年度に比べ、申告漏れ所得金額は44億3,300万円（29.2％増）増加、不正所得金額は16億5,900万円（30.7％増）増加、追徴税額は11億5,100万円（35.9％増）増加した。

法人消費税の追徴税額は15億2,000万円

○　法人消費税について、法人税との同時調査等として3,386件の実地調査を実施した。

○　追徴税額は15億2,000万円である。

●　法人税等の実地調査の状況
年度等 H28 H29 前年対比（％）
項目
法人税の実地調査の状況 1 実地調査件数 件 2,559 3,545 138.5
2 非違があった件数 件 1,776 2,486 140.0
3 同上のうち不正計算のあった件数 件 501 677 135.1
4 申告漏れ所得金額 百万円 15,189 19,622 129.2
5 同上のうち不正所得金額 百万円 5,400 7,059 130.7
6 調査による追徴税額 百万円 3,204 4,355 135.9
7 同上のうち加算税額 百万円 527 693 131.5
8 不正発見割合(③/①） ％ 19.6 19.1 △0.5P 
9 調査1件当たりの申告漏れ所得金額（④/①） 万円 594 554 93.3
10 1件当たりの不正所得金額（⑤/③） 万円 1,078 1,043 96.8
消費税の実地調査の状況 1 実地調査件数 件 2,424 3,386 139.7
2 非違があった件数 件 1,374 1,966 143.1
3 調査による追徴税額 百万円 1,356 1,520 112.1
4 同上のうち加算税額 百万円 197 250 126.9
5 調査1件当たりの追徴税額（③/①） 万円 56 45 80.4

（注）法人税の調査による追徴税額には、加算税及び地方法人税を含む。
消費税の調査による追徴税額には、加算税及び地方消費税（譲渡割額）を含む。

●　不正発見割合の高い業種順位
順位 項目 不正発見割合 1件当たりの不正所得金額
（千円）
業種目
1 歯科 57.1% 2,193
2 医療関連サービス 35.1% 3,587
3 鉄骨・鉄筋工事 34.5% 10,328
4 畜産 33.3% 30,297
4 造園工事 33.3% 3,153
6 塗装工事 31.3% 2,079
7 とび・コンクリート工事 30.3% 7,531
8 自動車修理 29.5% 2,811
9 不動産代理仲介 28.6% 890
10 職別土木建築工事 28.4% 3,640
●　1件当たりの不正所得金額の多い業種順位
順位 項目 1件当たりの不正所得金額
（千円）		 不正発見割合
業種目
1 漁業、水産養殖業 49,451 16.1%
2 産業廃棄物処理 39,031 26.9%
3 貨物自動車 33,818 24.8%
4 畜産 30,297 33.3%
5 その他の小売 26,681 17.6%
6 建売、土地売買 26,170 26.2%
7 その他のサービス 21,948 15.3%
8 農業 13,995 14.6%
9 鉄骨・鉄筋工事 10,328 34.5%
10 医薬品 8,256 20.7%

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