令和2年 福岡国税局管内酒類鑑評会の結果公表に当たって

新型コロナウイルス感染症の拡大により、数々の制約を受けておられるなかで、本年の酒類鑑評会におきましても、酒類製造者の皆様から、優れたお酒を多数御出品いただき、受賞者の決定及び審査結果の公表に至りました。
 受賞された方に限らず、北部九州三県(福岡県、佐賀県及び長崎県)の各酒蔵では、高品質かつ味わい深いお酒が造られております。弛まぬ努力を重ねられ、お酒造りに邁進しておられる各酒蔵の皆様に、深く敬意を表します。
 この酒類鑑評会を通じて、地元はもとより、日本中、そして世界中の皆様に、高品質の北部九州三県のお酒を楽しんでいただく機会が増えましたら幸いです。また、新型コロナウイルスの感染状況が緩和し、酒蔵開きが開催されるようになりました際には、是非、酒蔵を訪問していただくなど、御支援を賜りますようお願い申し上げます。

福岡国税局長
後藤 健二

1 概要

当局では、北部九州三県(福岡県、佐賀県及び長崎県)で製造された清酒及び本格焼酎の品質評価を通じて酒造技術の進歩と管内酒類の品質向上を図り、酒類業の発達に資することを目的として、毎年酒類鑑評会を開催しています。
 本年の酒類鑑評会では、吟醸酒の部に51製造場から114点、純米酒の部に48製造場から87点、本格焼酎の部に38製造場から115点の出品があり、9月23日に本格焼酎、9月25日に純米酒、9月29日及び10月2日に吟醸酒の品質評価を行いました。

2 方法

評価にあたっては、次の点にポイントをおいて、品質評価を行っています。

部門 品質評価のポイント
吟醸酒 吟醸酒にふさわしい上品な香りであるか、味の調和がとれているか、香りと味のバランスに問題はないか。
純米酒 料理を食べながら飲用する食中酒にふさわしい味わいがあるか、なめらかさがあるか。
本格焼酎 麦、米等の原料の違い及び蒸留等の製造方法の違いによる品質特性を考慮し、個性と香りや味とのバランスがとれているか。

3 出品状況

(1) 吟醸酒の部
区分
県名
吟醸酒 純米吟醸酒 合計
場数 点数 場数 点数 場数 点数
福岡 16(15) 23(23) 20(17) 32(28) 25(22) 55(51)
佐賀 13(14) 18(19) 13(14) 19(19) 17(19) 37(38)
長崎 7(6) 10(9) 8(6) 12(8) 9(8) 22(17)
36(35) 51(51) 41(37) 63(55) 51(49) 114(106)

( )内は前年実績(以下、同じ)

(2) 純米酒の部
区分
県名
燗酒 常温 合計
場数 点数 場数 点数 場数 点数
福岡 17(17) 21(25) 19(14) 25(18) 25(23) 46(43)
佐賀 6(9) 9(10) 12(16) 19(21) 15(17) 28(31)
長崎 5(5) 6(6) 6(5) 7(5) 8(7) 13(11)
28(31) 36(41) 37(35) 51(44) 48(47) 87(85)
(3) 本格焼酎の部
原料等
県名
麦製 米製 ※その他製 長期貯蔵酒 合計
場数 点数 場数 点数 場数 点数 場数 点数 実場数 点数
福岡 13
(13)
22
(22)

(8)

(10)
15
(14)
22
(23)
11
(11)
17
(19)
20
(20)
70
(77)
佐賀
(2)

(4)

(2)

(3)

(2)

(3)

(1)

(2)

(3)
11
(11)
長崎 11
(10)
16
(16)

(1)

(1)

(6)

(11)

(11)
10
(15)
14
(16)
34
(44)
27
(25)
42
(42)
10
(11)
12
(14)
24
(22)
34
(37)
19
(23)
27
(36)
38
(39)
115
(132)

※1 その他製焼酎の原料別内訳(場数/点数)
  甘藷(9/11)、酒粕(8/11)、そば(2/3)、ごま(1/2)、にんじん(1/1)、くず(1/1)、ひし(1/1)、かぼちゃ(1/1)、じゃがいも(1/1)、茶葉(1/2)

※2 長期貯蔵酒の原料別内訳(場数/点数)
  麦製(15/22)、麦製(樽貯蔵)(3/4)、米製(1/1)

4 結果

入賞製造場名簿のとおりです。

  1. (1) 吟醸酒の部
     吟醸酒は、ふくらみのある味わいのものが多く、上品で華やかな香りと滑らかな味わいが調和していました。
  2. (2) 純米酒の部
     純米酒は、米や麹を由来とする旨味を有しており、食中酒としての特性を持ちつつ、切れの良い酸味を持つものから味に幅のある濃醇なものまで、多様な酒質のものが認められました。
  3. (3) 本格焼酎の部
     本格焼酎は、使われた原料の特性が良く出ていました。軽快な香味を持つスッキリとしたものや、芳しい香りと味にコクのある濃醇なものが見られ、発酵・蒸留・貯蔵等の技術を背景とした各製造場の個性が表れていました。