1 日時

令和3年10月27日(水) 15時30分〜16時37分

2 場所

国税庁第二会議室

3 出席者

  • 【委員】
    • 山田会長、佐藤会長代理、遠藤委員、大倉委員、小川委員、鹿取委員、川北委員、川嶋委員、木村委員、神津委員、小関委員、立道委員、手島委員、土居委員、中空委員、廣重委員、吉村委員
  • 【事務局】
    • (国税庁)
      • 大鹿長官、重藤次長、日置審議官、田村審議官、星屋課税部長、飯守徴収部長、木村調査査察部長、細田総務課長、田島企画課長、郷酒税課長、菅沼国税企画官、大森人事企画室長
    • (国税不服審判所)
      • 東所長、牧田次長

4 議題

  1. (1) 国税審議会各分科会の最近の活動状況
  2. (2) 税務行政の現状と課題

5 議事経過

  1. (1) 国税庁長官から挨拶があった。
  2. (2) 山田国税審議会会長から分科会の最近の活動状況について報告があった。
  3. (3) 事務局から、「税務行政の現状と課題」について説明があり、主な質疑応答は以下のとおりであった(○は委員の意見又は質問であり、→は事務局の回答である。)。

  4. ○ 税務手続について、例えば、データ入力のシミュレーションができるようになる、納税の確認メッセージが届くといったインターフェースの工夫を要望する。
    → 様々な要望について、利便性向上のために今後さらに改善していこうと考えている。
  5. 〇 電子帳簿等保存制度により、スキャン後の紙原本を破棄した場合に、保存したデータを確認できる機能はあるのか。
    → 本制度では、スキャンしたデータについては、納税者側で保存され、確認できる状態となっていることが前提となっている。
  6. ○ e-Tax利用状況の目標と併せて人員削減といった効率性の目標を示すことについて見解はあるのか。
    → 効率性を示すのはなかなか難しいが、e-Taxなどにより事務を効率化することで、調査・徴収に人員をシフトし、より重点的・効率的に調査・徴収を行っていくことを目指している。
  7. ○ 酒類の振興に当たっては、昨今の流れからESGや健康志向の配慮が必要だと考えている。
    → アルコール健康障害対策の推進は重大な課題である。今年度改定されたアルコール健康障害対策推進基本計画では、アルコール量を表示するといった議論も出てきている。引き続き、適正飲酒を前提に十分配慮して進めてまいりたい。
  8. 〇 税務行政のデジタル・トランスフォーメーションにおいては、国と地方との連携について、どう進めていく予定か。
    → 国税と地方税とのデータ連携は現状でも様々な取組を行っており、今後も連携の取組をより一層進めていきたい。
  9. 〇 AIのデータ分析により申告漏れリスクの高い納税者を判定するというのは、個人情報に関わるため、どういった制度設計を考えているか。
    → 現状においても法律に基づき取得・保有している情報を分析してきたところであり、それを従来アナログでやっていたことからデジタル化・データ化して高度化・効率化したいと考えている。
  10. 〇 日本酒等のユネスコ無形文化遺産登録へ向けた取組としてどのようなことを考えているのか。
    → 日本の伝統的酒造りをPRするため、映像コンテンツの作成やシンポジウム開催などを考えている。
  11. 〇 無形文化遺産に登録される機運が酒類の消費につながっていくような取組を検討してほしい。
    → ユネスコ無形文化遺産登録を通じ、日本酒等の認知度を高められるよう訴えてまいりたい。
  12. 〇 インボイス制度については、電子インボイス推進協議会の取組に税理士会も参加して、中小企業全体が日本のデジタル化を引っ張れるように努めたい。
    → 令和5年のインボイス制度の開始に向けて着実に準備を進めていくためには、税理士会の協力が不可欠であるので、引き続きよろしくお願いしたい。
  13. 〇 電子帳簿保存法の見直しについて、一つ一つの企業に適用して実績を高めるためには、税理士会が中心となる必要がある。また、e-Taxの利用状況の推進がデジタル・トランスフォーメーションの実現の分かりやすい結果だと思うので、電子帳簿保存とe-Taxの利用を一生懸命推進したい。
    → 電子帳簿保存法は簡略化してやりやすくなるので、税理士会の皆様への御指導をお願いしたい。e-Taxの利用状況の更なる引き上げについても協力をお願いしたい。

(以上)