日時: 平成14年3月27日 15:30〜17:08

場所: 国税庁第二会議室

出席者:

懇談会メンバー  奥村座長  
   跡田直澄  井岸松根
   岡本 勝  神崎宣武
   須磨佳津江  田中利見
   寺沢利雄  水谷研治
   山下友信  
説明者国税庁
   大西審議官
   戸田酒税課長
   若尾酒税企画官
   工藤酒税課課長補佐
   大柳酒税課課長補佐
   前田企画専門官

奥村座長
 それでは、始めさせていただきます。
 本日は、第6回目の懇談会でございまして、前回に引き続いて論点の整理をしてまいりたいと思います。
 前回の続きからやってまいりまして、一応、きょうは論点に上がっておりますところを最後まで進めるように考えております。
 皆様の資料として、論点の目次めいたものが行っているかと思いますので、そちらで前回やりましたところをご確認ください。
 大きな柱で、「1.環境の変化」につきまして、前回は一通り終えております。お作りいただいている資料の中で、点線で囲ってあるものがございますが、点線で囲ってあるところは、前回、先生方からお出しいただいた事柄を事務局でまとめて、とりあえず整理してあるというところであります。その他は、前回配られた事務局の方の資料のままかと思います。
 前回、経済的規制と社会的規制のかかわりのところまでご発言いただいておりますが、つなぎの意味もありますので、本日の最初は大きな柱の2というところで、これまでの規制緩和の評価から入りたいと思います。小項目として、(1)、(2)、(3)というのがございますが、一つ一つやっていくのもちょっと面倒かと思いますので、既に皆様方にはご発言等をいただいていますところをa、b、c、dというところで整理していただいておりますので、(1)、(2)、(3)を全部合わせまして、大きな柱の「2.これまでの規制緩和の評価」という項目について、どの観点からでもよろしいかと思いますので、適宜ご発言いただきたいと思います。
 多分、論理的には、(3)というところで今後の課題というのが4点ばかり挙がっておりますが、うちaにつきましては将来の予測が必要だという一般論でございますので、具体的な検討項目は(3)のb、c、dというところが、この懇談会で先生方からお出しいただいている点であります。したがいまして、それを考える上で、2の(1)とか(2)について判断をしていくということかと思いますが、ちょっと私自身の発言も取り上げていただいておりますので……。
 (3)のbにつきまして、現実にお酒を飲んではいけない方々が、どこでも酒が購入できることになっているのかどうかというところの判断が必要になってまいります。とりあえず取っかかりにしておりましたのは、(2)のaというところで、コンビニ、スーパーで、高校3年生の男性の場合には、3年生全員を母集団にして56.2%が買っているではないか、ということをある調査からご紹介いただいているのですが、皆様方のご認識としても、もう全高校生の3年生の半分以上が、お酒を買ってはいけないのだけれども現実にコンビニやスーパーで買っているのではないか、という事柄についてはいかがでしょうか。ちょっと信用できないと言われるか、あるいは、いや大体こんなものだ、というふうにお考えになられておられるか。事務局からこのほかに何か追加していただくことはありますか。これが唯一の根拠ですか。その他いろいろな調査があって、大体似たような5割前後の数値が上がってきているというような何かのサーベイもあるのですか。むしろ、この調査というのは、結構、何か継続的に行われて、この業界では信用が置かれている調査ですか。

戸田酒税課長
 これは厚生省の調査でございまして、平成12年が最新でございます。

奥村座長
 最新で、過去もやったことがあるのですか。

戸田酒税課長
 過去、平成8年に1回行っており、平成12年は最新の調査ということです。先般、厚生労働省からご説明があったものでございます。それ以降におきましては、私どもが把握しているものはございません。

奥村座長
 8年のときの調査も、この高校生が買っている実態というのは項目になっていたのですか。

前田企画専門官
 
そこをちょっとご説明いたします。
 8年の調査におきましては、男子高校3年生の場合は54.5%、それが今回の調査で56.2%に上がっているというところでございます。複数回答になっているので、コンビニエンスストア、スーパーマーケットで56.2%というふうなことになっておりますけれども。

奥村座長
 複数回答とおっしゃったのは、普通の酒屋さんでも買っている、コンビニでも買っている、スーパーでも買っている、そのうちのコンビニ+スーパーですよね。

前田企画専門官
 そうです。

奥村座長
 いずれにしろ、コンビニとスーパーを合わせて考えれば、半分以上の高校生が買っているのですよね。

前田企画専門官
 そうです。

奥村座長
 自分で飲むか親から言われて買い物に行ったか、それはわかりせんということですね。

前田企画専門官
 はい。

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