3 インターネット取引を行っている個人に対する調査状況
〜新たな分野の経済活動も的確に申告漏れを把握〜

● インターネット上のプラットフォームを介して行うシェアリングエコノミー等新分野の経済活動(注)に係る取引や暗号資産(仮想通貨)等の取引を行っている個人に対しては、資料情報の収集・分析に努め、積極的に調査を実施しています。

(注) シェアリングエコノミー等新分野の経済活動とは、シェアリングビジネス・サービス、ネット広告(アフィリエイト等)、デジタルコンテンツ、ネット通販、ネットオークションその他新たな経済活動を総称した経済活動のことをいいます。

<シェアリングエコノミー等新分野の経済活動に係る取引を行っている個人に対する調査状況>

  • 令和5事務年度においては、34件(前事務年度46件)実地調査(特別・一般)を実施しました。
  • 1件当たりの申告漏れ所得金額は、932万円(同983万円)となっています。また、申告漏れ所得金額の総額は3億17百万円(同4億52百万円)となっています。
  • 1件当たりの追徴税額は164万円(同185万円)となっています。また、追徴税額の総額は56百万円(同85百万円)となっています。

<暗号資産(仮想通貨)等取引を行っている個人に対する調査状況>

  • 令和5事務年度においては、6件(前事務年度5件)実地調査(特別・一般)を実施しました。
  • 1件当たりの申告漏れ所得金額は、2,602万円(同2,597万円)となっています。また、申告漏れ所得金額の総額は1億56百万円(同1億30百万円)となっています。
  • 1件当たりの追徴税額は300万円(同889万円)となっています。また、追徴税額の総額は18百万円(同44百万円)となっています。

シェアリングエコノミー等新分野の経済活動に係る取引(調査状況)

事務年度等 4事務年度 5事務年度     5事務年度 実地調査
(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 46 34 73.9% 957
申告漏れ等の非違件数 39 27 69.2% 792
申告漏れ所得金額 百万円 452 317 70.1% 10,000
追徴税額 百万円 85 56 65.9% 1,841
一件当たり 申告漏れ所得金額 万円 983 932 94.8% 1,045
追徴税額 万円 185 164 88.6% 192

暗号資産(仮想通貨)等取引(調査状況)

事務年度等 4事務年度 5事務年度     5事務年度 実地調査
(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 5 6 120.0% 957
申告漏れ等の非違件数 5 6 120.0% 792
申告漏れ所得金額 百万円 130 156 120.0% 10,000
追徴税額 百万円 44 18 40.9% 1,841
一件当たり 申告漏れ所得金額 万円 2,597 2,602 100.2% 1,045
追徴税額 万円 889 300 33.7% 192

取引区分別の調査状況

取引区分別の調査状況グラフ

(注) ( )内の数値は構成比

(参考):主な取引例

  1. 1 シェアリングビジネス・・・民泊、カーシェアリング、クラウドソーシングなど
  2. 2 ネット通販等・・・ネット通販、ネットオークション、ドロップショッピングなど
  3. 3 その他・・・アプリ作成・配信、有料メルマガ、アフィリエイトなど、1,2に該当しない経済活動に該当する取引