II 1年を通じて勤務した給与所得者

 給与所得者のうち、1年を通じて勤務した給与所得者数は4,472万人であり、前年に比べ0.8%減少している。
 これを男女別にみると、男性2,811万人、女性1,661万人で、前年に比べ、男性は0.8%の減少、女性は0.9%の減少となっている。
 1年を通じて勤務した給与所得者に支払われた給与の総額は200兆2,590億円であり、前年に比べ2.2%減少している。
 これを男女別にみると、男性154兆1,409億円、女性46兆1,181億円で、前年に比べ、男性は2.5%の減少、女性は1.0%の減少となっている。
 1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は448万円であり、前年に比べて1.4%減少している。
 これを男女別にみると、男性548万円、女性278万円で、前年に比べて、男性は1.8%の減少、女性は0.1%の減少となっている。
 1年を通じて勤務した給与所得者の平均年齢は43.3歳(男性43.4歳、女性43.1歳)となっており、また、平均勤続年数は12.0年(男性13.5年、女性9.6年)となっている(第6表及び第7図参照)。

(第6表)給与総額及び平均給与

(第7図)平均給与及び対前年伸び率の推移

〔平均給与の内訳〕

 平均給与448万円(男性548万円、女性278万円)の内訳をみると、平均給料・手当は375万円(男性458万円、女性236万円)で、平均賞与は73万円(男性91万円、女性42万円)となっている。
 また、平均給料・手当に対する平均賞与の割合(賞与割合)は19.3%(男性19.8%、女性17.7%)となっている(第8表参照)。

(第8表)平均給料・手当及び平均賞与

〔事業所規模別の平均給与〕

 平均給与を事業所規模別にみると、従事員10人未満の事業所においては354万円(男性442万円、女性250万円)となっているのに対し、従事員5,000人以上の事業所においては580万円(男性730万円、女性279万円)となっている(第9表参照)。

(第9表) 事業所規模別の平均給与

〔企業規模別の平均給与〕

 平均給与を企業規模別にみると、資本金 2,000万円未満の株式会社においては398万円(男性479万円、女性246万円)となっているのに対し、資本金10億円以上の株式会社においては600万円(男性699万円、女性314万円)となっている。
 なお、個人企業においては274万円(男性346万円、女性235万円)となっている(第10表参照)。

(第10表)企業規模別の平均給与

〔業種別の平均給与〕

 平均給与を業種別にみると、最も高いのは化学工業の557万円、次いで金融保険・不動産業の554万円となっており、給与の最も低いのは農林水産・鉱業の304万円となっている(第11図参照)。

(第11図)業種別の平均給与

〔年齢階層別の平均給与〕

 平均給与を年齢階層別にみると、男性では年齢が高くなるに従い平均給与も高くなり、50〜54歳の階層(677万円)が最も高くなっているが、女性では年齢による較差はあまり顕著ではない (第12図参照)。

(第12図)年齢階層別の平均給与

〔勤続年数別の平均給与〕

 平均給与を勤続年数別にみると、勤続年数が長くなるに従い高くなり、勤続年数30〜34年の階層(702万円) が最も高くなっている。
 なお、勤続年数による較差は男性に比べ女性は比較的小さい(第13図参照)。

(第13図)勤続年数別の平均給与