◯ 租税及び印紙収入の概要
- 平成12年度における租税及び印紙収入の決算額（一般会計分）は50兆7,125億円（前年47兆 2,345億円）で、前年に比べて3兆4,780億円（伸び率7.4%）の増加となっている（第1図、第2表参照）。
（第1図）租税及び印紙収入決算額（一般会計分）の推移
- 租税及び印紙収入の決算額（一般会計分）を税目別にみると、源泉所得税15兆 8,785億円（前年12兆 6,186億円）、法人税11兆7,472億円（10兆
7,951億円）、消費税9兆 8,221億円（10兆 4,471億円）、申告所得税2兆 9,104億円（2兆 8,282億円）、相続税1兆
7,822億円（1兆 8,853億円） となっており、前年に比べて源泉所得税、法人税、申告所得税は、それぞれ3兆 2,599億円（伸び率 25.8%）、9,521億円（8.8%）、822億円（2.9%）増加しているが、消費税、相続税は、それぞれ
6,249億円（△6.0%）、1,031億円（△5.5%）減少している（第2表参照）。
（第2表）税目別の租税及び印紙収入決算額（一般会計分）
区分 平成11年度 平成12年度 構成比 構成比 伸び率 源泉所得税
法人税
消費税
申告所得税
相続税
その他
計億円
126,186
107,951
104,471
28,282
18,853
86,602
472,345
%
26.7
22.9
22.1
6.0
4.0
18.3
100
億円
158,785
117,472
98,221
29,104
17,822
85,720
507,125
%
31.3
23.2
19.4
5.7
3.5
16.9
100%
25.8
8.8
△6.0
2.9
△ 5.5
△ 1.0
7.4また、これを税目別の構成比でみると、源泉所得税31.3%（前年26.7%）、法人税23.2%（22.9%）、消費税19.4%（22.1%）、申告所得税5.7%（6.0%）、相続税3.5%（4.0%）となっている（第2表、第3図参照）。
（第3図）税目別の構成比
- 国税収入の構成を、直接税と間接税等に区分してみると、直接税61.3%(前年57.2%)、間接税等38.7%(42.8%)で、10年前(平成2年度)に比べて直接税の割合は、12.4ポイント低下している。
また、直接税の割合を諸外国と比較すると、日本の61.3%に対して、アメリカ93.3%、イギリス57.1%、イタリア52.1%、ドイツ47.4%、フランス43.3%となっている（第4図参照）。（第4図）国税収入構成の国際比較
（注）日本の国税収入には、特別会計分を含んでいる。
- 国税収入に対する徴税費を、100円当たりのコストでみると、1円42銭（前年1円50銭）となっている（第5図参照）。
（第5図）国税収入に対する徴税コストの推移
