1. (1) 平成11年度における租税及び印紙収入の決算額(一般会計分)は47兆 2,345億円(前年49兆 4,319億円)で、前年に比べて2兆1,974億円(伸び率△8.4%)の減少となっている(第1図、第2表参照)。

    (第1図)租税及び印紙収入決算額(一般会計分)の推移

    (第1図)租税及び印紙収入決算額(一般会計分)の推移のグラフ

  2. (2) 租税及び印紙収入の決算額(一般会計分)を税目別にみると、源泉所得税12兆 6,186億円(前年13兆 7,658億円)、法人税10兆7,951億円(11兆 4,232億円)、消費税10兆 4,471億円(10兆 744億円)、申告所得税2兆 8,282億円(3兆 2,304億円)、相続税1兆 8,853億円(1兆 9,156億円) となっており、前年に比べて消費税は、3,727億円(伸び率 3.7%)増加しているが、一方、源泉所得税、法人税、申告所得税、相続税は、それぞれ1兆 1,472億円(△8.3%)、6,281億円(△5.5%)、4,022億円(△12.5%)、 303億円(△1.6%)減少している(第2表参照)。

    (第2表)税目別の租税及び印紙収入決算額(一般会計分)
    区分 平成10年度 平成11年度
    構成比 構成比 伸び率

    源泉所得税
    法人税
    消費税
    申告所得税
    相続税
    その他
    億円
    137,658
    114,232
    100,744
    32,304
    19,156
    90,226
    494,319
      %
    27.8
    23.1
    20.4
    6.5
    3.9
    18.3
    100
    億円
    126,186
    107,951
    104,471
    28,282
    18,853
    86,602
    472,345
      %
    26.7
    22.9
    22.1
    6.0
    4.0
    18.3
    100
      %
    △8.3
    △5.5
    3.7
    △12.5
    △ 1.6
    △ 4.0
    △ 4.4

     また、これを税目別の構成比でみると、源泉所得税26.7%(前年27.8%)、法人税22.9%(23.1%)、消費税22.1%(20.4%)、申告所得税6.0%(6.5%)、相続税4.0%(3.9%)となっている(第2表、第3図参照)。

    (第3図)税目別の構成比

    (第3図)税目別の構成比のグラフ

  3. (3) 国税収入の構成を、直接税と間接税等に区分してみると、直接税57.2%(前年59.3%)、間接税等42.8%(40.7%)で、10年前(平成元年度)に比べて直接税の割合は、10.1ポイント低下している。
     また、直接税の割合を諸外国と比較すると、日本の57.2%に対して、アメリカ92.5%、イギリス57.3%、イタリア56.7%、ドイツ46.9%、フランス41.5%となっている(第4図参照)。

    (第4図)国税収入構成の国際比較

    (第4図)国税収入構成の国際比較のグラフ

    (注)日本の国税収入には、特別会計分を含んでいる。

  4. (4) 国税収入に対する徴税費を、100円当たりのコストでみると、1円50銭(前年1円44銭)となっている(第5図参照)。

    (第5図)国税収入に対する徴税コストの推移

    (第5図)国税収入に対する徴税コストの推移のグラフ