【照会要旨】

 次の図のような不整形地の評価額は、具体的にはどのようにして計算するのでしょうか。

不整形地の図 [普通住宅地区]

(路線価は千円単位)

【回答要旨】

 不整形地の地積を間口距離で除して算出した計算上の奥行距離を基とし、側方路線影響加算、不整形地補正を行い評価します。

(計算例)

(1) 正面路線に対応する奥行距離………49.3m

正面路線に対応する奥行距離の算式

正面路線に対応する奥行距離価額補正後の価額の算式

(2) 側方路線影響加算を行う場合の奥行距離………43.2m

側方路線影響加算を行う場合の奥行距離の算式

(3) 側方路線影響加算額の計算

側方路線影響加額の算式

(4) 側方路線影響加算後の価額

側方路線影響加算後の価額の算式

(5) 3に地積を乗じた後不整形地補正を行い評価額を算出します。

側方路線影響加算額の算式

(注) 財産評価基本通達20-2の「地積規模の大きな宅地の評価」については、考慮しないこととして計算しています。

【関係法令通達】

 財産評価基本通達20

注記
 令和5年8月1日現在の法令・通達等に基づいて作成しています。
 この質疑事例は、照会に係る事実関係を前提とした一般的な回答であり、必ずしも事案の内容の全部を表現したものではありませんから、納税者の方々が行う具体的な取引等に適用する場合においては、この回答内容と異なる課税関係が生ずることがあることにご注意ください。