高松国税局では、清酒の品質評価等を通じて、管内(徳島県、香川県、愛媛県及び高知県)清酒製造者の技術基盤の強化を図り、酒造技術の進歩・発展を促すとともに、市販清酒の品質向上と管内酒類業の発達に資することを目的として、四国清酒鑑評会を開催しています。
吟醸酒の部では11場、冷酒・燗酒の部では11場を優等賞に選定しました。
県名 | 税務署 | 製造場 | 銘柄 | 製造責任者 | 法人番号 |
---|---|---|---|---|---|
香川県 | 土庄 | 小豆島酒造株式会社 | 小豆島の輝 | 金子 義孝 | 9470001017203 |
愛媛県 | 松山 | 水口酒造株式会社 | 仁喜多津 | 菊池 賢也 | 2500001004030 |
愛媛県 | 今治 | 株式会社八木酒造部 | 山丹正宗 | 石田 将志 | 4500001012452 |
愛媛県 | 伊予西条 | 石鎚酒造株式会社 | 石鎚 | 越智 稔 | 2500001008873 |
愛媛県 | 伊予三島 | 梅錦山川株式会社 | 梅錦 | 相原 宏一郎 | 7500001014561 |
高知県 | 安芸 | 有限会社仙頭酒造場 | 土佐 しらぎく | 仙頭 竜太 | 5490002012857 |
高知県 | 安芸 | 土佐鶴酒造株式会社北大野工場 千寿蔵 | 土佐鶴 | 福留 幸一 | 8490001006733 |
高知県 | 安芸 | 土佐鶴酒造株式会社北大野工場 天平蔵 | 土佐鶴 | 岡田 仁 | 8490001006733 |
高知県 | 安芸 | 有限会社南酒造場 | 南 | 河野 幸良 | 3490002012974 |
高知県 | 南国 | 株式会社アリサワ | 文佳人 | 有澤 浩輔 | 8490001006056 |
高知県 | 須崎 | 司牡丹酒造株式会社 | 司牡丹 | 浅野 徹 | 6490001005506 |
県名 | 税務署 | 製造場 | 銘柄 | 製造責任者 | 法人番号 |
---|---|---|---|---|---|
徳島県 | 川島 | 日新酒類株式会社 太閤酒造場 | 特別本醸造 我流 瓢太閤(※2 |
富山 聡弘 | 2480001005915 |
香川県 | 丸亀 | 西野金陵株式会社 八幡蔵 | 金陵 八幡蔵(※1 | 前田 良平 | 6470001008188 |
香川県 | 坂出 | 綾菊酒造株式会社 | 綾菊(※1 | 宮家 秀一 | 4470001006887 |
香川県 | 土庄 | 小豆島酒造株式会社 | びびび。(※1 | 金子 義孝 | 9470001017203 |
愛媛県 | 松山 | 水口酒造株式会社 | 仁喜多津ひやおろし 純米原酒(※2 |
菊池 賢也 | 2500001004030 |
高知県 | 安芸 | 有限会社有光酒造場 | 安芸虎(※1 | 尾木 芳之 | 2490002012728 |
高知県 | 安芸 | 土佐鶴酒造株式会社北大野工場 千寿蔵 | 土佐鶴(※1 | 福留 幸一 | 8490001006733 |
高知県 | 安芸 | 土佐鶴酒造株式会社北大野工場 天平蔵 | 土佐鶴(※1 | 岡田 仁 | 8490001006733 |
高知県 | 安芸 | 有限会社濵川商店 | 美丈夫 特別純米(※1 |
大場 史博 | 5490002012931 |
高知県 | 安芸 | 有限会社南酒造場 | 玉の井(※2 | 河野 幸良 | 3490002012974 |
高知県 | 須崎 | 司牡丹酒造株式会社 | 司牡丹(※1 | 浅野 徹 | 6490001005506 |
※1:冷酒部門での成績が優秀だったもの
※2:燗酒部門での成績が優秀だったもの
高松国税局管内の清酒製造場が、1製造場につき吟醸酒の部及び冷酒・燗酒の部について各1点出品できます。
部門名 | 規格 |
---|---|
吟醸酒の部 | 令和4酒造年度(令和4年7月1日から令和5年6月30日)に自己の製造場で製造した吟醸酒の規格(清酒の製法品質表示基準(平成元年国税庁告示第8号)に規定するもので、純米吟醸酒を含む。)を有する原酒であって、付香味をしていないもの |
冷酒・燗酒の部 | 自己の製造場で製造した精米歩合60%以上の市販酒規格の清酒 |
徳島県 | 香川県 | 愛媛県 | 高知県 | 全体 | |
---|---|---|---|---|---|
出品製造場数 | 5 | 5 | 11 | 11 | 32 |
吟醸酒の部 出品点数 | 5 | 5 | 9 | 10 | 29 |
冷酒・燗酒の部 出品点数 | 5 | 4 | 10 | 9 | 28 |
出品点数合計 | 10 | 9 | 19 | 19 | 57 |
品質評価会(吟醸酒の部1審及び冷酒部門) | 令和5年9月26日(火) | ||
品質評価会(吟醸酒の部2審及び燗酒部門) | 令和5年9月29日(金) |
清酒製造関係者、独立行政法人酒類総合研究所職員、県工業技術センター職員、学識経験者及び鑑定官室職員ののべ20名(吟醸酒の部1審及び冷酒部門10名、吟醸酒の部2審及び燗酒部門10名)が品質評価を行いました。
製造場名等を伏せて提示された出品酒を、品質評価員が1点ずつきき酒を行い、香味の調和等を評価しました。品質評価時の品温は、吟醸酒の部は約20℃、冷酒の部は約10℃、燗酒の部は約45℃にそれぞれ設定しました。吟醸酒の部では1審の結果が上位のものを2審の対象とし、2審の結果をもとに優等賞を決定しました。
吟醸酒の部には、熟成を経て落ち着いた吟醸香を感じられ、適度な甘みや酸味を感じ、味わい深いものが多く出品されていました。
冷酒・燗酒の部の内、冷酒部門の酒質は、バランスの取れた酸味を感じるものや、10℃で評価することで上立香が抑えられているものの、その中でも穏やかにメロンやマスカットを連想させるフルーティーな香りのものも出品されていました。燗酒部門では、精米歩合を60%以上と制限したことにより華やかさが抑えられていた一方で、淡麗なものから、しっかりした酸味を感じるもの、切れが良いものなどが出品されていました。
酒造条件としては、原料米の品種・産地・収穫時期による性質の差があり、多くの地域で原料米が溶けにくい傾向にあったようです。そのような中、各蔵がこれまで培った高い製造技術と各酒類製造技術指導機関が提供する情報の活用により、米の固さに対応した酒造りができていました。
日程 令和5年11月8日(水)13時30分から14時30分
場所 高松国税総合庁舎 7階 第一会議室