Ⅱ　主な取組

１申告漏れ所得金額は９１億円、追徴税額は２９億円
【富裕層に対する調査状況】

○ 有価証券・不動産等の大口所有者、経常的な所得が特に高額な個人など、「富裕層」に対して、資産運用の多様化・国際化が進んでいることを念頭に積極的に調査を実施しています。

令和元事務年度においては、５８３件実地調査（特別・一般）（前事務年度７５６件）を実施しました。
１件当たりの申告漏れ所得金額は１,５６７万円（同８５５万円）となっており、所得税の実地調査（特別・一般）全体の１件当たりの申告漏れ所得金額１,１０９万円（同７４９万円）に比べ１.４倍となっております。また、申告漏れ所得金額の総額は９１億円（同６５億円）に上ります。
１件当たりの追徴税額は４９５万円（同２３０万円）で、所得税の実地調査（特別・一般）全体の１件当たりの追徴税額１７９万円（同１１８万円）の２．８倍となっています。また、追徴税額の総額は２９億円（同１７億円）に上ります。
特に、海外投資等を行っている「富裕層」に対しては、１件当たりの追徴税額は５１５万円（同４７０万円）で、所得税の実地調査(特別・一般)全体の１件当たりの追徴税額１７９万円（同１１８万円）の２.９倍となっています。

項目			30事務年度	元事務年度	対前年比	元事務年度　実地調査（特別・一般）全体
事務年度等			30事務年度	元事務年度		元事務年度　実地調査（特別・一般）全体
調査件数		件	756	583	77.1%	6,150
申告漏れ等の非違件数		件	651	514	79.0%	5,627
申告漏れ所得金額		百万円	6,461	9,138	141.4%	68,201
追徴税額		百万円	1,741	2,886	165.8%	11,032
一件当たり	申告漏れ所得金額	千円	8,546	15,674	183.4%	11,090
一件当たり	追徴税額	千円	2,303	4,951	215.0%	1,794