2 令和元事務年度における消費税(個人事業者)の調査等の状況

【新型コロナウイルス感染症の影響もあり調査等件数は減少したが、1件当たりの追徴税額は増加】

(1) 調査件数及び申告漏れ等の非違があった件数の状況

  • 実地調査の件数は、特別調査・一般調査が3千1百件(前事務年度4千9百件)、着眼調査が1千件(同1千4百件)であり、簡易な接触の件数は5千1百件(同7千2百件)となっています。
  • これらの調査等の合計件数は9千2百件(同1万3千件)であり、そのうち申告漏れ等の非違があった件数は5千5百件(同8千8百件)となっています。

(2) 追徴税額(調査等の対象となった全ての年分の合計で加算税を含む。)の状況

  • 実地調査による追徴税額は、28億円(同30億円)であり、そのうち特別調査・一般調査によるものは26億円(同28億円)、着眼調査によるものは1億円(同 2億円)となっています。
    なお、実地調査による追徴税額を1件当たりでみると、68万円(同48万円)となっており、前事務年度に比べ増加しています。
  • また、簡易な接触による追徴税額は9千万円(同6億円)となっており、調査等合計では29億円(同36億円)となっています。

消費税(個人事業者)の調査等の状況

区分
項目
実地調査 簡易な接触   調査等合計  
特別・一般   着眼    
対前年比 対前年比 対前年比 対前年比 対前年比
1 調査等件数 4,944   1,399   6,343   7,152   13,495  
3,085 62.4% 1,021 73.0% 4,106 64.7% 5,098 71.3% 9,204 68.2%
2 申告漏れ等の 3,895   1,244   5,139   3,623   8,762  
非違件数 2,584 66.3% 723 58.1% 3,307 64.4% 2,164 59.7% 5,471 62.4%
3 追徴税額 本税 百万円 2,292   161   2,453   604   3,056  
2,151 93.8% 116 72.0% 2,267 92.4% 74 12.3% 2,341 76.6%
4 加算税 百万円 499   62   561   14   575  
479 96.0% 25 40.3% 504 89.8% 17 121.4% 521 90.6%
5 百万円 2,791   223   3,014   617   3,631  
2,630 94.2% 141 63.2% 2,771 91.9% 91 14.7% 2,862 78.8%
6 一件当たり 追徴税額 本税 千円 464   115   387   84   226  
697 150.2% 113 98.3% 552 142.6% 15 17.9% 254 112.4%
7 加算税 千円 101   44   88   2   43  
155 153.5% 25 56.8% 123 139.8% 3 150.0% 57 132.6%
8 千円 565   159   475   86   269  
852 150.8% 138 86.8% 675 142.1% 18 20.9% 311 115.6%

(注)

  1. 1 令和元年7月から令和2年6月までの間の実績で、いずれも調査等の対象となった全ての年分の合計の計数である。
  2. 2 消費税の追徴税額には、地方消費税(譲渡割額)を含む。
  3. 3 上段は、前事務年度の計数である。