1 申告漏れ所得金額は65億円、追徴税額は17億円
【富裕層に対する調査状況】

○ 有価証券・不動産等の大口所有者、経常的な所得が特に高額な個人など、「富裕層」に対して、資産運用の多様化・国際化が進んでいることを念頭に積極的に調査を実施しています。

  • 平成30事務年度においては、756件実地調査(特別・一般)を実施しました。
  • 1件当たりの申告漏れ所得金額は855万円で、申告漏れ所得金額の総額は65億円に上ります。
  • 1件当たりの追徴税額は230万円で、所得税の実地調査(特別・一般)全体の1件当たりの追徴税額118万円の1.9倍となっています。また、追徴税額の総額は17億円に上ります。
  • 特に、海外投資等を行っている「富裕層」に対しては、1件当たりの追徴税額は 470万円で、所得税の実地調査(特別・一般)全体の1件当たりの追徴税額118万円の4.0倍と特に高額となっています。

「富裕層」に対する調査状況

事務年度等 29事務年度 30事務年度     (参考)
30事務年度実地調査
(特別・一般)全体
項目 対前年比
調査件数 773 756 97.8% 8,211
申告漏れ等の非違件数 611 651 106.5% 7,040
申告漏れ所得金額 百万円 5,345 6,461 120.9% 61,510
追徴税額 百万円 1,862 1,741 93.5% 9,680
1件当たり 申告漏れ所得金額 千円 6,915 8,546 123.6% 7,491
追徴税額 千円 2,409 2,303 95.6% 1,179

(参考) 海外取引をした富裕層に対する調査事績

事務年度等 29事務年度 30事務年度  
項目 対前年比
調査件数 99 104 105.1%
申告漏れ等の非違件数 77 94 122.1%
申告漏れ所得金額 百万円 1,642 2,298 140.0%
追徴税額 百万円 755 489 64.8%
1件当たり 申告漏れ所得金額 千円 16,584 22,099 133.3%
追徴税額 千円 7,631 4,698 61.6%