出題のポイント

〔第一問〕

 問1は、法人税法の基本的かつ重要な制度の一つである青色申告制度について、帳簿書類の記録、保存を求めている制度の意義、適用要件を正しく理解しているかを問うものである。
 また、問2は、取引のグローバル化に伴い、多くの法人が国際取引を行う現状を踏まえ、国際課税の諸制度(1外国子会社配当等益金不算入制度、2外国税額控除制度、3外国子会社合算税制)の内容が正しく理解できているかを問うものである。

〔第二問〕

 本問は、建設業を営む法人が法人税の申告実務を行うに際して、必要となる基本的な事項を問うものである。解答には、単に税務調整すべき金額を算出するだけでなく、その理由を正しく理解しているか求めることとした。
 特に、長期大規模工事の請負に係る収益及び費用の帰属事業年度及び貸倒引当金の対象となる金銭債権の正確な理解、減価償却資産の特別償却に係る計算処理及び別表への正確な記載、その他建設業に頻出する事象についての正しい知識を問うものである。