歳出〜公共事業関係費〜:税の学習コーナー[発展編] 歳出〜公共事業関係費〜 国の財政 私たちにとって暮らしやすい環境とするため、どのような公共事業が行われているのでしょうか。 また豊かで便利な生活と引きかえにどんな課題を抱えているのでしょうか。 ●歳出総額: 114兆3,812億円 *令和5年度当初予算  歳出の5.3%(総額6兆600億円)を「公共事業関係費」が占めています。 ■道路、下水道、公園などの整備のために 公共事業関係費は、道路や港湾、住宅や下水道、公園、河川の堤防やダムなど、社会経済活動や国民生活、国土保全の基盤となる施設の整備に使われています。 現在、日本におけるこうした施設の整備水準は急速に上昇していますが、今後は、投資規模を抑制しながら、重点的・効率的に整備を進めていく必要があります。 ●公共事業関係費の内訳(令和5年度当初予算) 公共事業関係費の総額: 6兆600億円  □社会資本総合整備事業費   (町の整備や住宅支援のために)―――――1兆3,805億円 22.8%  □道路整備事業費   (道路をつくったり直したりするために)―1兆6,711億円 27.6%  □治山治水対策事業費   (風水害を防ぐ工事のために)―――――― 9,544億円 15.7%  □住宅都市環境整備事業費   (住宅建設などのために)―――――――― 7,307億円 12.1%  □農林水産基盤整備事業費   (農地や農道の改良などのために)―――― 6,078億円 10.0%  □港湾空港鉄道等整備事業費   (港や空港などの整備のために)――――― 3,976億円  6.6%  □公園水道廃棄物処理等施設整備費   (公園・上下水道の整備のために)――――― 1,784億円  2.9% □災害復旧等事業費―――――――――――― 776億円  1.3%  □推進費等――――――――――――――――  619億円  1.0% ○公共事業関係費の内訳を示したグラフです。住宅、道路、下水道、公園など、私たちの身近にある施設にお金が使われていることに注目しましょう。 ■環境問題について考えよう 私たちの生活は豊かで便利になりました。 しかしこの豊かさは、資源やエネルギーを大量に使って生産・消費し、多くのゴミや汚染物を出すことによって支えられています。 その結果、大気汚染やオゾン層の破壊、酸性雨、地球温暖化、自然環境の破壊などが、深刻な地球環境問題となっています。 これらの問題を減少・解消し、将来にわたって持続可能な社会をつくっていくためには、私たち一人ひとりになにができるのかを考え、自ら進んで環境保全活動を行っていくことが大切です。 関連リンク 国土交通省(https://www.mlit.go.jp/) 環境省(https://www.env.go.jp/)