東京国税局では平成26年酒類鑑評会を開催し、出品された清酒、本格しょうちゅう及びビール等(ビール・発泡酒)について、1審を10月7日から8日に、2審を同月10日に行いました。
全体の出品状況は、清酒各部門は37場から109点、本格しょうちゅう部門は9場から16点、ビール等部門は10場から26点の出品がありました。
審査は部門別に官能審査に堪能な延べ34名の審査員により、味、香り及び香味の調和について、評点法とプロファイル法によって、慎重かつ厳正に評価しました。
その結果、清酒吟醸部門12場、清酒燗審査部門9場、及び本格しょうちゅう部門3場を優等賞として選定し、11月7日に東京国税局にて表彰式を行いました。
また、同日、製造技術研究会を開催しました。
各部門の出品酒における品質の総評は次のとおりです。
清酒吟醸部門では、果実様の吟醸香と熟成によるなめらかな味わいが調和した高品質の吟醸酒が出品されておりました。
清酒燗審査部門では、すっきりしたタイプから程良く熟成した味わいの深いものまで多様なタイプのものが出品されており、いずれもお燗をして飲む清酒にふさわしい品質となっていました。
麦、米、さつまいも及び酒粕を原料とし、それぞれ多様な原料特性を香味にしっかり反映させているとともに、単式蒸留ならではの芳醇な旨みとなめらかな味わいの高品質の本格しょうちゅうが出品されておりました。
さわやかなホップの香りや香ばしい麦芽の風味、特有の仕込みによる厚みのある味わいなど、出品者の製造技術の高さと商品コンセプトが明確に表れた、高品質で個性豊かなビール等が出品されておりました。