説明事項

(2) 赤字申告法人に対する実地調査の事績

平成17事務年度における赤字申告法人に対する調査事績は、次のとおりである。

イ 調査件数は14,986件で、このうち仮装、隠ぺいによる不正計算のあったものは3,334件で、これは調査件数の22.2%に当たる。
ロ 更正・決定等により増加した申告漏れ所得金額は3,984億円で、増加した税額は424億円である。
 なお、不正脱漏所得金額は875億円である。
ハ 更正・決定等1件当たりの増加所得金額は39,622千円、不正1件当たりの不正所得金額は26,253千円である。
ニ 調査の結果、赤字から黒字に転換した件数は2,153件で、調査件数の14.4%の法人が、実際は黒字であるにもかかわらず赤字申告をしていた。
ホ 法人税と同時調査を行った消費税の調査件数は13,715件で、そのうち非違があったものは、7,794件である。
 また、これによって増加した税額は83億円である。

参考

表4 赤字申告法人に対する実地調査の事績(税務署所管法人及び調査部所管法人)

事務年度
項目
16 17 前年対比
件数 実地調査件数 1 12,487 14,986 120.0%
更正・決定等
の件数
2 8,440 10,054 119.1%
不正のあった件数 3 2,876 3,334 115.9%
黒字に転換
した件 数
4 1,743 2,153 123.5%
増加所得等 増加所得金額 百万円 5 382,559 398,358 104.1%
不正所得金額 百万円 6 45,872 87,528 190.8%
増加税額
(加算税を含む)
百万円 7 36,487 42,367 116.1%
分析 不正のあった割合
(3/1)
8 23.0 22.2 -0.8
黒字に転換
した割合(4/1)
9 14.0 14.4 +0.4
更正等1件当たり
増加所得(4/2)
千 円 10 45,327 39,622 87.4%
不正1件当たり
不正所得(5/3)
千 円 11 15,950 26,253 164.6%

表4の付表 赤字申告法人に対する消費税調査の事績(税務署所管法人及び調査部所管法人)

事務年度
項目
16 17 前年対比
実地調査件数 1 10,622 13,715 129.1%
非違件数 2 5,579 7,794 139.7%
増加税額(加算税を含む) 百万円 3 7,930 8,336 105.1%
調査1件当たりの増加税額
(3/1)
千 円 4 747 608 81.4%

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T 法人税関係
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(1) 実地調査の事績

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