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6. 令和２事務年度における所得税及び消費税調査等の概要（四国４県）

１　所得税の調査事績の概要

　実地調査の１件当たりの追徴税額は過去10年間で最高・前年比50.6％増

〇　実地調査※の合計件数は553件（対前年比37.2％）で、申告漏れ所得金額は57億１百万円（同49.6％）、追徴税額は10億94百万円（同56.0％）、１件当たりの追徴税額は198万円（同150.6％）
 このほか、簡易な接触の件数は9,993件（同107.1％）であり、調査等の合計件数は10,546件（同97.5％）、申告漏れ所得金額は156億77百万円（同72.7％）

〇　富裕層に対する実地調査の１件当たりの申告漏れ所得金額は1,592万円（同226.5％）で、「富裕層」の調査事績の集計を始めた平成22事務年度以降で過去最高

〇　譲渡所得の調査等の合計件数は292件（同90.7％）で、申告漏れ所得金額は15億94百万円（同90.3％）

　※実地調査の件数には、実地調査（特別・一般調査）の件数（447件）のほか、実地調査（着眼調査）の件数（106件）が含まれる。

〇　トピックス（富裕層・海外投資等・シェアリングエコノミー等新分野・無申告）の調査状況（特別・一般）

２　消費税（個人事業主）の調査事績の概要

　実地調査の１件当たりの追徴税額は過去10年間で最高・前年比29.7％増

〇　実地調査の合計件数は347件（対前年比37.0％）で、追徴税額は４億68百万円（同48.0％）、１件当たりの追徴税額は135万円（同129.7％）
 このほか、簡易な接触の件数は1,034件（同124.4％）であり、調査等の合計件数は1,381件（同78.1％）、追徴税額は５億43百万円（同53.4％）

〇　トピックス（消費税無申告）の調査状況（特別・一般）
 消費税無申告者に対する調査件数は98件（同42.4％）で、１件当たりの追徴税額は246万円（同110.3％）であり、消費税全体の１件当たりの追徴税額150万円の約1.6倍

《新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況を踏まえた調査事務運営》

〇　実地調査等は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況を見極めつつ、納税者等の状況に即した対応を行うこととし、納税者等の理解と協力を得た上で実施。

〇　その結果、実地調査の件数は減少したが、文書等で申告漏れ所得等の把握を効率的に行う調査等（簡易な接触）を積極的に組み合わせるほか、実地調査を実施できない期間においては、国税庁が保有するデータベースに蓄積された申告内容や支払調書をはじめとする各種資料情報を分析し、事業実態の把握や課税上問題があると見込まれる者の抽出など、調査等に資する取組を積極的に実施。

参考計表　令和２事務年度における所得税及び消費税調査等の状況

１　所得税調査等の状況

※１.左上部は、前事務年度の計数である。

２.単位未満を四捨五入しているため、合計に符合しない箇所がある。

２　消費税（個人事業者）調査等の状況

※１.左上部は、前事務年度の計数である。

２.単位未満を四捨五入しているため、合計に符合しない箇所がある。