税務職員は、全国の国税局や税務署で税のスペシャリストとして、次のような業務を行います。

  • 国税調査官:納税者から提出された確定申告書等について、適正な申告が行われたかどうかの調査や検査を行うとともに、申告に関する指導などを行います。
  • 国税徴収官:定められた納期限までに納付されない税金の督促や滞納処分を行って、税金を徴収するとともに、納税に関する指導などを行います。
  • 国税査察官:裁判官から許可状を得て、悪質な脱税者に対して捜索や差押えなどの強制調査を行い、刑事罰を求めるため検察官に告発します。

このように、税法を含めた法律、会計等の専門知識を駆使して国の財政基盤を支える税務職員を目指し、見事採用された方(平成31年4月及び令和2年4月採用者)に、就職活動などを振り返ってもらいました。
 税務職員採用試験の受験を考えている方は、是非参考としてください。

○アンケート内容

志望動機について

  1. 問1 税務職員を志望した理由は何ですか?

受験勉強について

  1. 問2 受験勉強をするに当たって、何か工夫はしていましたか?

1次試験対策について

  1. 問3 1次試験の勉強はどのようにしていましたか?

2次試験(面接)対策について

  1. 問4 2次試験(面接)の対策はどのようにしましたか?また面接を受けた感想はどうでしたか?

採用内定を受けて

  1. 問5 最終的に税務職員を選んだ決め手は何ですか?

これから税務職員採用試験を受験される皆さんへ

  1. 問6 税務職員を志望する皆さんへアドバイスを!

志望動機について

問1 税務職員を志望した理由は何ですか?

  • ○ 業務説明会をきっかけに税務の仕事に興味を持ちました。
  • ○ 国の財政基盤を支える税務職員として、社会に貢献したいと思ったからです。
  • ○ 専門性が高く、やりがいを感じながら仕事ができると思いました。
  • ○ 研修制度が非常に充実していることが魅力的でした。
  • ○ 簿記の知識を活かせる仕事がしたかったからです。

(参考)

【研修制度】

 税務職員採用試験に合格し、採用されると、税務大学校大阪研修所に入校して、約1年、税務大学校普通科生として全員が寮生活を行います。
  税務大学校では、平日の午前8時30分から午後5時まで授業が行われます。研修内容は、職員に求められる様々な知識や技能を短時間で効率よく習得するために密度の濃いカリキュラムとなっています。法律科目や経済学などの科目については、優れた学識を持つ大学教授等による授業が行われ、また、税法科目は研修所の教育官が担当しています。
 なお、税務大学校普通科生は研修受講中も給与が支給されます。このほか、期末・勤勉手当(いわゆるボーナス)が年2回支給されます。

受験勉強について

問2 受験勉強をするに当たって、何か工夫はしていましたか?

【計画的に、コツコツと】

  • ○ 得意分野では満点が取れるように、苦手分野では1点でも多く取れるように丁寧に勉強しました。
  • ○ 間違えた問題は繰り返し解いて、理解できるまで復習しました。
  • ○ 疑問に思ったところはできるだけその日のうちに解決するようにしました。
  • ○ 暗記科目は、隙間時間を使って覚えました。
  • ○ 文章理解や数的処理は、とにかく問題を解いて力をつけました。
  • ○ 毎日、計画を立てて勉強しました。
  • ○ 試験1か月前からは過去問を繰り返し解くことで、実際の試験は落ち着いて臨むことができました。

【モチベーションの維持】

  • ○ 息抜きをしつつ、自分のペースで勉強しました。
  • ○ 集中ができていないときは、一度リラックスしてから取り組むようにしました。
  • ○ 受験勉強を経験した先輩に、経験談を聞いたり、勉強のコツを教えてもらいました。
  • ○ 友人と切磋琢磨しながら勉強しました。

1次試験対策について

問3 1次試験の勉強はどのようにしていましたか?

【1次試験】

試験種目 内容
基礎能力試験
(多肢選択式)
出題数40題
公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識)についての筆記試験
  • 知能分野20題
    (文章理解⑦、課題処理⑦、数的処理④、資料解釈②)
  • 知識分野20題
    (自然科学D、人文科学H、社会科学E)
適性試験
(多肢選択式)
出題数120題
速く正確に事務処理を行う能力についての筆記試験
置換・照合・計算・分類などの比較的簡単な問題を限られた時間内に番号順にできるだけ多く解答するスピード検査
作文試験 文章による表現力、課題に対する理解力などについての筆記試験

◆ 基礎能力試験(多肢選択式)【知能分野・知識分野】

  • ○ 過去問を繰り返し解きました。
  • ○ 赤シートを活用して暗記しました。
  • ○ 苦手分野を中心に勉強しました。

◆ 適性試験(多肢選択式)

  • ○ 本番同様に時間を計って解くようにしました。
  • ○ 毎日解くことで、慣れるようにしました。

◆ 作文試験

  • ○ 作文模試や添削を受けて、指摘されたところを改善していきました。
  • ○ 新聞やニュースにより、一般知識を増やしました。

(注) 試験対策は、あくまでもアンケート対象者(採用者)が実施した対策です。税務職員採用試験を受験する方の学習状況などにより試験対策は異なると考えられますので、自身の状況に応じた対策を検討してください。 

2次試験(面接)対策について

問4 2次試験(面接)の対策はどのようにしましたか?また、面接を受けた感想はどうでしたか?

  • ○ 税務職員のパンフレットを読み、知識を増やしました。
  • ○ 自分の長所やアピールしたいことを明確にするために、自己分析に力を入れました。
  • ○ 立ち居振る舞いや言葉遣いの確認をしました。
  • ○ 先生、友人等に面接官になってもらい、模擬面接を重ねました。
  • ○ しっかり目を見て、ハキハキと話すことを意識しました。
  • ○ 面接官が話しやすい雰囲気を作ってくれたので、リラックスして受けることができました。

採用内定を受けて

問5 最終的に税務職員を選んだ決め手は何ですか?

  • ○ やりがいを感じられる仕事を理想としていたからです。
  • ○ 努力次第でステップアップしていけるところに魅力を感じました。
  • ○ 業務内容と研修制度に魅力を感じたからです。
  • ○ 専門職に就きたかったからです。

これから税務職員採用試験を受験される皆さんへ

問6 税務職員を志望する皆さんへアドバイスを!

  • ○ 「税務職員になりたい」という強い気持ちで、努力し続けることが大切だと思います。
  • ○ 試験に向けて緊張や不安もあると思いますが、自分のなりたい将来像をしっかりイメージしながら、自信を持って臨んでください。
  • ○ 受験勉強は、毎日の積み重ねが大切だと思います。
  • ○ 努力は必ず報われます。自分を信じて頑張ってください。