(1) 法人税の調査事績の概要

  •  平成25事務年度においては、大口・悪質な不正計算が想定される法人など調査必要度が高い法人3,546件(前年対比93.0%)について実地調査を実施しました。
  •  このうち、法人税の非違があった法人は2,613件(同94.5%)、その申告漏れ所得金額は、164億円(同69.1%)、追徴税額は35億円(同84.5%)となっています。
○ 法人税の実地調査の状況
事務年度等 24 25
項目     前年対比
実地調査件数 3,813 3,546 93.0
非違があった件数 2,766 2,613 94.5
  うち不正計算があった件数 882 812 92.1
申告漏れ所得金額 百万円 23,748 16,418 69.1
  うち不正所得金額 百万円 8,959 7,648 85.4
調査による追徴税額 百万円 4,154 3,512 84.5
調査1件当たりの申告漏れ 所得金額 千円 6,228 4,630 74.3
不正1件当たりの 不正所得金額 千円 10,158 9,418 92.7
調査1件当たりの 追徴税額 千円 1,090 990 90.8

平成6事務年度から平成25事務年度までの法人税の申告漏れ所得金額等の推移を表したグラフ

(2) 法人消費税の調査事績の概要

  •  平成25事務年度においては、法人消費税について、法人税との同時調査等として3,389件(前年対比92,8%)の実地調査を実施しました。
  •  このうち、消費税の非違があった法人は1,935件(同97.2%)、その追徴税額は25億円(同207.4%)となっています。
○ 法人消費税の実地調査の状況
事務年度等 24 25
項目 前年対比
実地調査件数 3,653 3,389 92.8
非違があった件数 1,991 1,935 97.2
  うち不正計算があった件数 694 623 89.8
調査による追徴税額 百万円 1,202 2,493 207.4
  うち不正計算に係る追徴税額 百万円 422 717 169.9
調査1件当たりの追徴税額 千円 329 736 223.7
不正1件当たりの追徴税額 千円 608 1,151 189.3

(注) 調査による追徴税額には地方消費税(譲渡割額)を含む。

平成16事務年度から平成25事務年度までの法人消費税の追徴税額の推移を表したグラフ

○ 源泉所得税等の調査事績の概要

  •  平成25事務年度においては、4,662件(前年対比86.0%)の源泉徴収義務者について実地調査を実施しました。
  •  このうち、源泉所得税等の非違があった源泉徴収義務者は1,272件(同101.5%)で、その追徴税額は8億4千4百万円(同124.1%)となっています。

(注) 平成25年1月1日以後生ずる所得に係る追徴税額から、復興特別所得税が含まれています。

〇 源泉所得税等の実地調査の状況
事務年度等 24 25
項目     前年対比
実地調査件数 5,420 4,662 86.0
非違があった件数 1,253 1,272 101.5
  うち重加算税適用件数 185 169 91.4
調査による追徴税額 百万円 680 844 124.1
  うち重加算税適用追徴税額 百万円 272 347 127.6
調査1件当たりの追徴税額 千円 125 181 144.8

平成6事務年度から平成25事務年度の源泉所得税等の追徴税額の推移を表したグラフ